一般注記フランスのフェニックス炉で照射されたPhenix PNC-3照射燃料ピンの健全性を確認し、照射挙動データを取得するために照射後試験を実施した。試験は、外観検査、X線ラジオグラフィー、重量測定、寸法測定、ガンマスキャン、パンクチャテストを行った。本燃料ピンは、中間検査を経て最高燃焼度108,000MWd/t、最大中性子照射量1.88$\times$10E23n/†(E$>$0.1MeV)まで照射されたものであり、「もんじゅ」燃料に近い長尺ピンの特徴を有している。本試験の結果は以下のとおりである。(1)燃料ピンに損傷はなく、その健全性を確認した。(2)高燃焼度ピンにE106Rhのインゴット状のものが認められた。(3)外径は最大270$\mu$m(変化率$\Delta$D/D=4.15\%)増加していた。また、炉心部に認められたオーバリティ及びらせん状の曲がりは、ワイヤとの相互作用によるものと考えられる。(4)F.P.ガス放出率は、「もんじゅ」設計式を下回っていた。
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