一般注記東海事業所の安全管理部門が東海製錬所原子燃料試験所において放射線管理業務を始めたのは,昭和33年4月からであります。当時はまだ独立の組織としてではなく物理試験室において今の木下部長代理,中田安全対策課長の2名の室員で,ウラン精製還元工場,基礎試験室等の従業員の個人被ばく線量の測定,廃水中のウランの測定及び屋内管理,建家周辺の屋外管理等,一通りの放射線管理を始めたのであります。以来,東海事業所の業務の返還とともに,プルトニウム燃料施設,再処理工場その他濃縮部,技術部等の諸施設の放射線管理,環境管理,個人被ばく管理のほか一般安全の管理を含めてこの26年の間,堂々とその業務を進め今や部長以下4課6係,職員だけでも109名,兼務4名の大世帯となりました。この間,今では既に独立している健康管理室及び安全教育研修所の業務も併せて行ってまいりました。今までに積み上げて来た東海事業所安全管理部の安全管理業務の経験と実績は,単に動燃事業団におけるセンター的役割を果たしてきただけでなく,我が国の核燃料サイクル諸施設の安全管理の基礎を築いてきた歴史でもあると信じます。この度,MBOと職場の活性化を図るに当たって,まず過去の歴史を振り返って現在の位置付けを再確認し,更にはこれからの安全管理部の責務とあり方とを検討する一つのステップとして年表をとりまとめることにしました。本年表は,過去の記録を可能な限り拾い集め,また古い方々の協力も得て,出来る限り漏れなく,しかも正確に収録したものであり,特定の目的をもって編集したものではなりませんが,今後安全管理部の年史,パンフレット,個々の業務の変還の記録等の基礎資料として役立つのではなかろうかと思いますし,また次の段階としてそのような方向に発展させて行こうとも考えております。しかし,何分にも過去をさかのぼることは難しく,まだ若干の記載漏れ等があると思われます。皆様の御指導を頂ければ幸いです。最後に,本年表の作成に当たり,御協力を得た諸先輩に感謝の意を表します。
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一次資料へのリンクURL/PNC-TN845-84-10.pdf (fulltext)
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)
提供元機関・データベース日本原子力研究開発機構 : JOPSS:JAEA Originated Papers Searching System