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書誌情報
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- 資料種別
- 文書・図像類
- タイトル
- タイトルよみ
- ハイカイショクギョウヅクシ
- 著者・編者
- 茶静編・橘尚山画 : チャセイ・タチバナショウザン
- 出版年月日等
- 1842
- 出版年(W3CDTF)
- 1842
- 数量
- 223.3/16.5
- 本文の言語コード
- jpn
- 対象利用者
- 一般
- 一般注記
- タイトル注記 : 原題簽存(左肩無辺)。内題なし。萌葱色表紙。丁付なし(左下版外の奥にあり)。上巻:70丁、下巻74丁。○職業解説文の例、「雀取/甲州にて家根の上に鼬(イタチ)の皮を出し動く躰になせは近辺七八ヶ村の雀四五百羽も群り来り此鼬に三四尺も隔て囀叫なり程よき頃鼬を引隠すにすゝめ気ぬけせしやうにてきよろ++として惘然躰(アキレタルテイ)なりしばしありて又鼬を隣の家根へ出す其かげを見るより雀はこと++く倥侗(ウツケ)になりて追来る所を家と家の間の樹の上へ兼てより黏(モチ)引かけおくを雀は知らず此梢枝葉へいやが上に覆重りて残り少に取らるゝ事とそ/甲州国中都て雀多しといへり」「鯰釣/武州相州にあり溝川に浮藻多くある所にて木にて蛙をこしらへ竿の先へ付て浮藻の上を蛙の飛か如くに遣ふ鯰飛かゝり喰付と其まゝうしろへ刎あげてとるなり餌を刺事なく纔の間に沢山取得らるとなり是を兼て狐か知りて物かけに隠れゐて取て逃る事ありといへり」「鯲挟/上総木更津辺にあり田の溝の鯲炎暑によわりて夜はみな仰向になり腹を出し浮てゐるなり松明を照し竹の鋏にてはさみてとる夜半迄に一升くらゐつゝ取るなり竹挟は焼て真切の形ちになしはさむ所を刻み刃を付て用ふるなり」「山椒魚取/相州箱根山殊に上品なり松明を見て飛上るを纚(サデ)網にて取小児癇の薬なり」「狐取/越後にて狐雪中に喰物を得んとて軒近く来りてわるさをなすよて瓢(ヒサゴ)の頭を程よく切て中へ食物を入て野中に置食物をくらはんとて狐は首を瓢の中へ無理におしこみてくらふゆゑゆかんとすれと頓(トミ)にぬけざれば其もだゆる所を打たゝきて取なり」「兎取/出羽にて兎を取るに雪中山の上より兎を追かけ〓{25DA1}(タガ)を投下すなり其〓{25DA1}兎より先へ下るを見てもはや叶はぬ事と雪中へ頭をつきこみ尻尾を出して隠るゝ其所を網をかぶせて取なり其狩人の笠を尾花笠といふとぞ」「熊取/奥州南部出羽等にあり俗言にまたげと云者惣身手足ともに熊の皮にて包み三人連立背に苧(カラムシ)にて作りたる角なる炭俵やうの物を覆ふて其中へ米味噌椀着類等を入て上に鍋をのせ手に五尺位の鎗を持ち雪中深山へ入り幾日も居りて穴熊を見出し招(オビキ)引出して突留る也/又熊と中よき体に組合なとして遊ひ程よき所にて突留るともいへり此猟師の名をまたげといふとなり」「火振/物の相場を其日の内に遠国迄知らせんとて山の上にて火振なり上方辺所々にあり大坂より勢州へ知らするには信貴山へ取笠置山へ移し又伊賀の布引山へとり夫より勢州青谷山へうつし是を津松坂等へ取也昼は白赤等の幟を振てしらするを遠目鏡にて見とるなり夜は松明にてするとなり/譬は左の方へ六度右へ七度前へ八度後へ九度振時は米一石に付代銀六拾七匁八分九厘と知ると也」。○所収の一茶句、「ほた餅を掴て霞からす哉」「散花をはつたと白眼蛙哉」「梅折や盗みますると大声に」「今少したしなくもかな菫くさ」「寝て起て大欠ひして猫の恋」「下々に生れて夜もさくら哉」「花の蔭あかの他人はなかり鳧」「ても扨もても福相の牡丹哉」「夕月や大肌脱てかたつふり」「母馬の番して飲すしみつかな」「信濃路の山か荷になる暑哉」「身のうへの鐘とも知らて夕すゝみ」「珠となるよくは露さへありにける」「相撲場やけさはいつもの常念仏」「けふからは日本の雁そ楽に寝よ」「藪村や灯籠の中にきり++す」「恋風や山の深山の鹿にまで」「大菊や今度長崎より抔と」「蘆の穂を蟹か挟んて秋の暮」「鳶ひよろひいよろ神もお立けな」「落葉して日向にゑひし小僧哉」「一人と帳面につく寒さかな」。○茶静は伝不詳。江戸の俳人。本名井上清七。別号桃々園・桃々庵・雪水軒。天保初年頃刊『江戸現存名家一覧』「俳諧」の条に入る。編著は外に、文政8年刊『美佐古』、文政11年刊『小君』、弘化4年刊『種茄子』、『茶静発句集』。カテゴリ名 : 無し資料の種別 : 文学 俳諧資料の分類 : 和書-文学 俳諧 撰集公開範囲 : デジタルコンテンツなし