「常陽」MK-I炉心燃料(PPJX13)の照射後試験; 透過型電子顕微鏡観察

• Material Type: 文書・図像類
• Title: 「常陽」MK-I炉心燃料(PPJX13)の照射後試験; 透過型電子顕微鏡観察
• Author/Editor: 伊藤 正彦; 小野 瀬庄二; 谷 賢
• Author Heading: 伊藤 正彦; 小野 瀬庄二; 谷 賢
• Publication Date: 1986-01
• Publication Date (W3CDTF): 1986-01
• Alternative Title: None
• Periodical title: PNC TN9410 86-136
• Text Language Code: jpn
• Target Audience: 一般
• Note (General): 「常陽」MK-1炉心で、375$^{\circ}C$から513$^{\circ}C$の温度で、最高6.4$\times$10E22n/†(E$>$0.1MeV)まで照射された燃料被覆管及びラッパ管(両者とも公称10\%冷間加工のSUS316ステンレス鋼)の照射による微細組織の変化をエネルギー分散型X線分析装置を付属した200KV透過走査型電子顕微鏡を用いて調べた。この結果、次のことが明らかとなった。(1) K材、S材、R材とも464$^{\circ}C$で6.4$\times$10E22n/†(E$>$0.1MeV)まで照射された試料にボイドスエリングの最大値が現われ、それぞれ0.31\%、0.51\%及び1.1\%であった。また、ラッパ管の場合、419$^{\circ}C$で6.1$\times$10E22n/†(E$>$0.1MeV)まで照射された試料に現われ、0.62\%であった。(2) K材及びS材はR材に比べてボイドスエリングが小さい。これはK材及びS材のリン含有率(0.017$\sim$0.019\%)がR材(0.002\%P)に比べて多く、リンの添加がM6Cの析出を抑えることによって、スエリングを助長するオーステナイト素地中のNi濃度低下をさまたげているためである。(3) 494$^{\circ}C$以上で照射されたK材及びS材に針状のFe2Pの析出が認められた。このFe2P析出物は照射温度が高いほど多い。(4) 被覆管、ラッパ管とも転位網に加えて転位ループが認められた。転位密度及び転移ループ密度とも照射温度が高いほど少ない。また転位ループの平均径は照射温度が高いほど大きい。(5) 400$^{\circ}C$以上で照射された試料(被覆管及びラッパ管)にNi及びSi濃度の高いM6C析出物が認められた。この析出物は熱時効316ステンレス鋼では600$^{\circ}C$以上の温度で析出する相で、照射促進相であることが明らかとなった。また、M6C析出物の近傍にFe-Crフェライト相が認められた。; None
• Source: /PNC-TN9410-86-136.pdf （fulltext）; https://jopss.jaea.go.jp/pdfdata/PNC-TN9410-86-136.pdf
• Access Restrictions: 限定公開
• Data Provider (Database): 国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース（IRDB）（機関リポジトリ）; https://irdb.nii.ac.jp
• Original Data Provider (Database): 日本原子力研究開発機構 : JOPSS:JAEA Originated Papers Searching System

• Summary, etc.: 「常陽」MK-1炉心で、375$^{\circ}C$から513$^{\circ}C$の温度で、最高6.4$\times$10E22n/†(E$>$0.1MeV)まで照射された燃料被覆管及びラッパ管(両者とも公称10\%冷間加工のSUS316ステンレス鋼)の照射による微細組織の変化をエネルギー分散型X...