<インドネシア語>『Prisma』Vol. 42, No. 2, 2023(特集「改革の25年:民主主義の中の寡頭制」)(収録記事:「インドネシア国軍改革の25年の歩みの再読」、「国家社会保障制度改革:前進か後退か?」等):アジア情報室の社会科学分野の新着資料紹介(2024年2月公開)

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アジア情報室 作成

Prisma, Jakarta: Perhimpunan Indonesia untuk Pembinaan Pengetahuan Ekonomi dan Sosial (BINEKSOS), Vol.42, No.2, 2023.【Y735-ZS-18

キーワード

インドネシア、雑誌『Prisma』、スハルト政権崩壊から25年、政党、国軍、メディア、学生運動、労働運動、社会保障制度、パプア、性暴力犯罪法、首都移転

出版の背景・目的

『Prisma』[1]は、インドネシア知識人向けの著名な社会科学系雑誌である[2]
インドネシア及びその周辺地域の経済開発、社会発展、文化的変化の問題を議論するための情報メディア・討論の場になることを目的としている。

本書のポイント

2023年、インドネシアはスハルト政権の崩壊(1998年)から25年の節目を迎えた。30年以上続いたスハルト政権の崩壊後、同国では民主化改革が進められ[3]、政治、経済、社会、文化の様々な面で大きな変化を経験してきた[4]
本書(『Prisma』42巻2号(2023年))は、この25年を振り返る特集号であり、本ページ下部「目次」記載の各記事を収録している。
例えば記事[インドネシア国軍改革の25年の歩みの再読][5]は、アブドゥルラフマン・ワヒド政権(1999年10月~2001年7月)からジョコ・ウィドド政権(2014年10月~)にかけての各政権における国軍改革の歩みを概観し、その反省点と課題を指摘している。
また、記事[国家社会保障制度改革:前進か後退か?]は、過去約25年のインドネシアにおける社会保障制度改革を振り返るとともに、同制度の改善の障壁となりうる課題を指摘している。
本書は、過去四半世紀のインドネシアにおける各分野の改革の歩みや、今後の課題を知るうえで参考となる資料である。

目次(42巻2号(2023年))

※脚注に原語の記事名を記載している。

[本号のトピック]
[#民主主義][6](Harry Wibowo)
[改革の25年を振り返る][7](Rahadi Teguh Wiratama)
[インドネシアにおける政党内部改革の停滞と民主主義の運命][8](Amalinda Savirani, Arya Budi)
[インドネシア国軍改革の25年の歩みの再読][9](Gufron Mabruri, Al Araf)
[1998年以降のメディア改革と報道の自由の盛衰][10](Wahyu Dhyatmika)
[変化の仲介者としての学生:デジタル時代における神話の台頭][11](Chris Wibisana)
[国家コーポラティズムから資本覇権へ:「新秩序」後の労働改革の盛衰][12](Samuel Gultom)
[国家社会保障制度改革:前進か後退か?][13](Dinna Prapto Raharja)
[パプアの未来:過去によって閉ざされている?][14](Made Supriatma)

[エッセイ]
[1998年の改革から受動的革命へ?][15](Airlangga Pribadi Kusman)

[ダイアローグ]
[性暴力犯罪法:学びと課題][16](Luluk Nur Hamidah, Mariana Amiruddin, Harry Wibowo, Rahadi T Wiratama, Eka Handriana)

[論文]
[土地からの排除の再発:首都巨大プロジェクト用地合意][17](Nadia Gissrna Kusumawardhani)

[本(書評)[18]
[社会民主主義の未来:希望か幻想か?][19](Nur Iman Subono)

(アジア情報課 伊勢田 梨名)


[1]『Prisma』は、インドネシアで調査、出版等を行うNGO「経済社会教育情報研究所 (Lembaga Penelitian, Pendidikan dan Penerangan Ekonomi dan Sosial(LP3ES))」によって、1972 年に創刊された雑誌である。1998年に停刊した後、2009年に復刊した。現在は、同LP3ESを傘下に持つ「インドネシア経済社会知識振興協会(Perhimpunan Indonesia untuk Pembinaan Pengetahuan Ekonomi dan Sosial(BINEKSOS))」によって発行されている。

[2]「インドネシア」東南アジア逐次刊行物プロジェクト編『東南アジア逐次刊行物の現在-収集・活用のためのガイドブック-』東南アジア逐次刊行物プロジェクト, 2013.3, p.12.(電子版外部サイト); 岡本正明「インドネシアの資料の状況」東南アジア逐次刊行物プロジェクト編 同, p.68.

[3]制度としての民主主義が定着する一方で、その民主主義の中身については、多くの問題点も指摘されている。(見市建「(2019年インドネシアの選挙)社会運動が牽引したインドネシア大統領選の「分断」」『IDEスクエア:世界を見る眼』2019.6, pp.1-5.外部サイト; 本号の記事(Rahadi Teguh Wiratama, “Refleksi 25 Tahun Reformasi,” Prisma, Vol.42, No.2, 2023, pp.3-9.))

[4]Rahadi Teguh Wiratama, ibid., p.3.

[5][ ]内は、本ページ執筆者仮訳。以下同じ。

[6]#Demokrasi
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[7]Refleksi 25 Tahun Reformasi

[8]Kemandekan Reformasi Internal Partai Politik dan Nasib Demokrasi di Indonesia

[9]Membaca Ulang Perjalanan 25 Tahun Reformasi TNI

[10]Reformasi Media dan Pasang Surut Kebebasan Pers Pasca-1998

[11]Mahasiswa Sebagai Agen Perubahan: Kebangkitan Mitos di Era Digital

[12]Dari Korporatisme Negara ke Hegemoni Modal: Pasang Surut Reformasi Perburuhan Pasca-Orde Baru

[13]Reformasi Sistem Jaminan Sosial Nasional: Kemajuan atau Kemunduran?

[14]Masa Depan Papua: Terkunci oleh Masa Lalu?

[15]Dari Reformasi 1998 Menuju Passive Revolution?
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[16]Undang-Undang Tindak Pidana Kekerasan Seksual: Pembelajaran Sekaligus Tantangan
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[17]Reproduksi Eksklusi Lahan: Kesepakatan Lahan Megaproyek lbu Kota Negara

[18]( )内は本ページ執筆者補足。

[19]Masa Depan Sosial Demokrasi: Harapan atau Ilusi?
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