並列タイトル等Study on Education in Okinawa and Modern School
一般注記科研費番号: 09610274
平成9年度~平成11年度科学研究費補助金(基盤研究(C)(2))研究成果報告書
研究概要:本研究の目的は、近代学校の成立・普及・浸透の過程で排除されていった沖縄の個性的な生活・文化・生活言語などの意義を見直し、その過程のなかでの沖縄人 (ウチナンチュ)の様々な対応に学びながら、今日の沖縄教育を発展させるために必要なものを見いだそうというところにあった。研究は多様な視点から行われたが、「シマ(共同体)と近代学校」の関係や、『沖縄教育』誌の性格の分析を通して、近代学校に収斂されないシマの教育の独自性や豊かさ(書き言葉の教育に対する話し言葉の文化、学校知・学問に対するジンブンなど)が認められ、それを追究する動きが近代学校の教員の間にもあったことが確認された。また、沖縄社会の近代化の進行の中で近代学校への期待が高まり、進学率の高さ・高学歴志向が見られることも認められた。そして、そうした動向の中で、「沖縄人としてのアイデンティティ」の追究がなされていることも確認できた。さらに学力問題では、具体的な教育の事実を作りながら、子どもの学力を形成している久茂地小の教育実践を検討してその有効性を確認した。その他に、那覇市や浦添市に勤務する小・中学校の教員への調査を行い、沖縄教育の主たる担い手達の実態をバーン・アウトと教育実践の関係性という視点から特徴をおさえることができた。しかし、今回資料の収集や聞き書きの調査だけで終わったものもあり、また研究の継続が必要なものもあり、それは今後の課題として残されている。
研究概要:The objects of this study are; (1) to verify the process of how the "modern school" oppressed Okinawan vernacular lifestyle, culture, and tongue, and what attitude Okinawan people took and cope with the "modem school", (2)then to find the perspective of the unique development of the future education in Okinawa. This study ranges from various view points. It is verified (1) how the vernacular culture and education system of Shima (=community) have coped with the "modern School", (2) through the analysis of the character of the "Okinawa Kyoiku" Journal there were teachers who inquired about the educational possibility of the unique Okinawan culture, (3) the Okinawan people have become more and more expectant to the " modern school" with the ongoing modernization in the Okinawan society, on the other hand the Okinawan people have inquired about the identity of the Okinawan, (4) the unique educational practice. In Kumoji Elementary School cultivated the abilities of children, (5) the characteries of the present situation of the school teachers "burnout" in Okinawa.
未公開:P.42~58、P.82以降まで(本学教員の論文ではないため)
研究報告書
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)