一般注記type:Other
本研究は、韓国における「食育」(韓国語では、食生活教育という)について、協同組合と大学の取組みを中心に取りあげ、韓国における食育推進の現状と課題を明らかすることを目的としたものである。食育の推進においては、「倫理的消費」と食育との関係が重要であることが明らかになったため、これらの点に重点を置いて進めた。
今後は食育単独ではなく、倫理的消費の実践という消費生活全体を視野に入れて進められることが望ましい。韓国の場合、協同組合(特に生協)で倫理的消費が運動の基本になり、両者がリンクしている事例もある。一方、大学は倫理的消費は消費者関係学部、食育は栄養関係学部に限られ、協同組合に比べると関係が弱くなっている。また、授業実践例のように、食に関する学科(農業資源経済学科)でも、倫理的消費や食育に対する認知度が低いという問題もある。今後は、いかに認知度を高めていくかが課題になっていくといえよう。
identifier:http://reposit.sun.ac.jp/dspace/handle/10561/1320
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