一般注記type:Other
申請者は、かねてから国家権力と村落共同体との接点に、現代中国の政治・社会構造を解明するカギが存するとの考えから、華北農業地帯の現地調査を重ねてきた。1990 年代以降、申請者は華北農村における水の配分と政治権力との関係に関する研究を進めると共に、水環境問題についての研究を進めてきた。申請者は華北農村調査した際に、農村部の水汚染の深刻さとその矛盾に注目してきた。ますます悪化する水環境に対する農民たちは怒りを覚えるが無力である一方、「環境暴動」が突然起こることもあった。政府は大量投資し、「社会主義新農村」を建設したが、多くの環境保護施設は竣工してから全然稼働せずそのまま使わずに置いている。地元の企業は大量の廃水を排出しているが、地方の経済に貢献するので、地方政府から保護された。これらの対照する事情はなぜ生じるか、社会政治構造から分析する必要性を感じてきた。また、2017年7月には、長崎県内の環境保護企業(例えば:長崎にあるアイティーアイ株式会社、協和電機工業株式会社、一般社団法人長崎県産業廃棄物協会、西海水処理株式会社、ハウステンボス(浄化システムと中水の利用、淡水化装置)などの企業)と長崎県の環境情報と政策を調べた。ハウステンポスの水代謝システムは注目された。水資源の有効利用を目的に循環型の「排水再利用(中道水)システム」を採用したことである。「排水ゼロ」という政策は環境保護にとって最も重要な理念と技術である。このような理念と技術は中国における水汚染防止にとって重要な意味があると思う。
identifier:http://reposit.sun.ac.jp/dspace/handle/10561/1487
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