一般注記type:Other
研究者は2017年7月より精神科訪問看護交流会(以下交流会)を4回実施した。本研究では複雑困難な事例への訪問看護の技術の共有と蓄積を図るため、交流会で参加者より語られた内容の記録から、子育て中の精神障がいをもつ利用者への訪問看護を導入し継続するために必要な看護を明らかにすることを目的とし分析を行った。 その結果必要な看護として、【利用者の立場に立つ支援】【支援体制を整える】の2つのカテゴリと13のサブカテゴリが抽出された。【利用者の立場に立つ支援】は利用者が訪問看護師を受け入れて信頼できるように看護師が様々な配慮をしながら直接利用者を看護することであった。【支援体制を整える】は利用者に関係する様々な機関や人に働きかけて相談支援体制を整えることであった。
結果から子育て中の精神障がいをもつ利用者は、精神疾患を抱えているだけでなく経済的な問題や社会的な孤立、不衛生な生活環境など子どもの成長にとって好ましくない課題を抱えている場合が多い。さらに利用者に困り感がみられない場合や支援者と利用者の常識や価値観の相違があり、訪問看護師は【利用者の立場に立つ支援】で直接ケアを行いながら、多重課題を抱える利用者への【支援体制を整える】ことで訪問看護の導入継続に向けた看護を実施していた。
identifier:http://reposit.sun.ac.jp/dspace/handle/10561/1491
一次資料へのリンクURLhttp://reposit.sun.ac.jp/dspace/bitstream/10561/1491/1/H29%e3%82%b7_doshita.pdf
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)