一般注記type:Other
近年KTNが制作したドキュメンタリーの中には、地域に暮らす人を描くものが多く現れている。地元に生活している人の目線を通じて、地域で暮らし頑張っている人間を描くことによって、同じ地域に暮らす人々への共感と肯定を実感してもらうこととなる。つまり、人々の生活体験を通じて、アイデンティティという抽象的な概念を、日常生活の脈絡に戻して考え直すきっかけを作り、地域の社会文化的アイデンティティの生成・維持することにつながる役割を果たしている。 また、地域の課題を掘り起こし、地域の人々に元気をもたらし、励みとなると同時に、地域情報の発信という重要な役割も果たしている。その題材を発掘することで番組化がなされ、さらにそれがイベント化・映画化・全国放送・国外にまで広がっていくという発信へと展開することとなる。このように、地域に密着し、そこで生活する人々の暮らしや仕事、地域で活躍する人の思いや活動などと一緒に、地域の豊かな自然や、食、ライフスタイルなど「ローカルで暮らす魅力」を広く発信するが重ねる結果、地域が大きな付加価値を持つことに繋がり、地域の活性化に寄与していくことになる。
identifier:http://reposit.sun.ac.jp/dspace/handle/10561/1926
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)