タイトル(掲載誌)福井大学 重点研究成果集2011 ー明日への挑戦ー
一般注記リチウムイオン電池に替わる次世代二次電池としてナトリウムイオン電池用正 極活物質を開発した。液相プロセスを利用した均質な化学組成のナトリウム酸化物を合成し、その粉体 特性及び電池特性について研究した。充放電可能なスピネル及び層状構造のナトリウム酸化物を探索 し、噴霧熱分解法、粋熱法、ゾル-ゲル法、ポリオール法による合成を行った。いずれの方法において も均質なナトリウム酸化物が得られることを明らかにした。合成条件を最適化し、最も電池特性を発現 し易い粒子形態、粒径及び比表面積を明らかにした。ナトリウムイオン電池の充放電を行うための負極 及び有機電解液を探索し、それらの最適化を図りながらCR2032 セルによるナトリウムイオン電池を試 作した。CR2032 セルの充放電試験を行い、0.1C 充放電時で120mAh/g を示すナトリウム酸化物が得 られた。本研究の結果から、ナトリウムイオン電池の電池特性は、負極の特性に大きく影響を受けてい ることがわかった。
福井大学平成22年度重点研究「プロジェクト研究支援経費」
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