タイトル(掲載誌)福井大学 重点研究成果集2011 ー明日への挑戦ー
一般注記OECD が実施するPISA 調査は,国際的な学力評価手段の一つとして関心がも たれているが,そこで求められている新しい学力観とは,知識や技能の修得にとどまらず,実生活の様々 な場面で直面する課題に際して,得られた知識や技能をどのように活用するかが問われている。従って, PISA で求められているところのリテラシー(あるいはコンピテンシー)育成のためには,各教科の専門的 学力を取得するだけでなく,教科を超えた(教科横断型の)問題解決能力を身につける必要がある。 教育地域科学部・教育学研究科には,多様な教育研究分野を専門とする教員が所属しているが,教員 養成におけるリテラシー育成のために,教員間においてもまた,教科横断型の教育研究を協働して行う ことは有意義である。学部・研究科に既設の教育内容・教材開発研究会においても,そのような試みが 検討されつつある。また,教育学研究科のカリキュラムにも,同様の趣旨から協働実践研究プロジェク トなる授業が設けられ,学生間はもとより,教員間の協働した教育研究活動が進みつつある。 本研究においては,これら既存の共同体で行われている教育研究活動のみならず,複数の教員で取り 組まれている教育研究活動の中から,「教科専門力にもとづくリテラシー育成」に呼応した活動も取り 上げ,実践的教員養成のためのプロジェクト型研究推進をはかることを目指して研究を進めた。
福井大学平成22年度重点研究「重点研究育成経費」
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