一般注記静岡文化芸術大学
本研究は19世紀後半ドイツの音楽祭における教養市民層の役割の変化と、その副産物としての新たな文化構築に注目する。音楽祭は19世紀を通してドイツで興隆したが、世紀前半と後半とでは、そのプログラム、演奏者の属性、そしてその開催目的は大きく異なっていた。この転換をもたらしたのは、1850年代に多くのイベントで音楽監督を担ったリストである。そこで、リストによる数々の改革を分析し、それに伴う教養市民層の音楽祭における役割の変化を考察、そして、そのことによる音楽ジャーナリズムの興隆や作曲家・作品研究への関心の高まりなど、19世紀後半のドイツ教養市民層を特徴づける新たな音楽文化の発展過程を明らかにする。
source:https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-22K00127/
identifier:22K00127
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)
提供元機関・データベース静岡文化芸術大学 : 静岡文化芸術大学学術リポジトリ