並列タイトル等ブロンテ ショキ サクヒン オヨビ ショカン ケンキュウ
A Study on the Bronte Juvenilia and Letters
タイトル(掲載誌)平成9年度-平成12年度科学研究費補助金基盤研究(C)(2)研究成果報告書
一般注記type:Research Paper
本報告書は、文部省( 現・文部科学省) より平成9年度から平成12年度の4年間にわたり基盤研究(C)(2)の補助金を得て、ブロンテ初期作品およびブロンテ書簡について行った研究成果の報告である。これまでブ口ンテ研究において唯一、未開拓のままに残されていた初期作品研究は、この十数年間に急速に進展した。その最大の推進力となったのがクリスティーン・アレグザンダーのAn Edition of the Early Writings 01 Charlotte Bronte (Basil Blackwell, 1987-)の出版であった。弟プランウェル・ブロンテの初期作品もヴィクター・ノイフェルトの編集になるThe Works of Patrick Branwell Bronte (New York and London: Garland Publishing Inc., 1997-1999)全3巻が完成した。ワイズとサイミントンによるシェイクスピア・ヘッド・ブロンテの出版から半世紀余りを経て、信頼しうる初期作品全集がほぼ完成したことで、今後のブロンテ研究がさらに推進されることは間違いない。テキストの整備と並んで、シャーロット・ブロンテの書簡も新たな編集・出版がオックスフォード・クラレンドン・プレスから進行中である。今後、初期作品と共に、ブロンテ研究において新生面を聞くものと期待される。筆者はアレグザンダーによる研究書The Early Writings of Charlotte Bronte (Basil Blackwell, 1983)を翻訳出版した(邦訳『シャーロット・ブロンテ初期作品研究』ありえす書房、1990) ことから、ブロンテ初期作品研究に着手することになった。97年からは本補助金によって必要な資料の収集が可能になった他、アレグザンダー教授のレビューや国際学会での研究発表の機会を得るなど、大きな成果を上げることができた。ここに感謝の意を表したい。過去4年間の研究の成果は、拙著『ブロンテ初期作品の世界』 (開文社、1998) 等によって公表されている。そのため本報告書では、一般には入手しにくい学会誌- 紀要や口頭発表の原稿などを中心に編集することとした。
identifier:平成9年度-平成12年度科学研究費補助金基盤研究(C)(2)研究成果報告書, pp. 1-83
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)