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書誌情報
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- 資料種別
- 文書・図像類
- タイトル
- 著者・編者
- 黒坂,真
- 著者標目
- 並列タイトル等
- キムジョンイル ノ トウケイザイ キュウテイケイザイ ヲ カンガエル
- 本文の言語コード
- jpn
- 対象利用者
- 一般
- 一般注記
- type:80 大阪経大学会「Working Paper」本稿の課題は、金正日が形成した党経済、宮廷経済が北朝鮮の社会経済に果たした役割を検討することである。金正日が党経済、宮廷経済と言われる部門を形成した目的は主に以下の2点と考えられる。金日成、金正日とその家族及び統治階級の贅沢な生活の維持及び、南朝鮮革命と全世界の自主化という朝鮮労働党の目的実現である。これらのためには、核軍事力と治安維持組織及び工作員組織が必要である。核軍事力、治安維持組織と工作員組織保持のためには、外貨を獲得し軍備や奢侈財を輸入せねばならない。金正日は執権当初から党経済、宮廷経済を構成する組織や企業に外貨獲得指令を課してきた。1990年代には党経済、宮廷経済部門は庶民に物資の配給をもたらす計画経済部門から原材料や資材をとりあげ、計画経済を乱し配給を止めた。庶民が生き残るためには、闇市場での商売に依拠せざるを得なくなった。闇市場には外貨が流通している。北朝鮮ではこうして金正日、金正恩と統治者階級だけでなく、庶民の暮らしも外貨に強く依存するようになった。党経済、宮廷経済部門の成長による外貨稼ぎは、金正日、金正恩と朝鮮労働党による支配体制が継続している要因である。
- 一次資料へのリンクURL
- http://www.i-repository.net/il/user_contents/02/G0000031Repository/workingpaper/wp2018-3.pdf