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書誌情報
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- 資料種別
- 文書・図像類
- 著者・編者
- 黒坂,真
- 著者標目
- 並列タイトル等
- Thomas Piketty ノ シュチョウ ト シャシザイ セイサン ブモン
- 本文の言語コード
- jpn
- 対象利用者
- 一般
- 一般注記
- type:80 大阪経大学会「Working Paper」Pikettyの主張の核心は、「資本主義経済では長期に資産からの収益率rが所得の増加率gを上回るから、そのままでは格差が拡大化していく」であろう。これは過去に蓄積された富が産出や賃金より急成長することを意味しているから、事業者が不労所得生活者となり労働者に対して支配的な存在となってしまうとPikettyは敷衍する。不労所得生活者は富裕層ともいえるから、彼らは奢侈財を消費するであろう。奢侈財の生産、消費が経済に与える影響を分析すべきである。生産・消費財生産部門と奢侈財生産部門から成る二部門モデルで、「順調な拡大再生産経路」は初期の部門間生産量比率がある値をとっていれば存在する。同様に、初期の部門間生産量比率とパラメーターがある条件を満たせば均衡蓄積軌道が存在しうることがわかった。奢侈財を生産する部門では労働者が雇用されている。Pikettyが主張するように資本主義経済で長期に格差が拡大しても、奢侈財部門で雇用され生計の糧を得ている労働者がいる。奢侈財部門がある場合でも均衡蓄積軌道が存在しうるのだから、格差社会の深化によるトリクル・ダウン(trickle-down)は存在しうる。
- オンライン閲覧公開範囲
- 限定公開