デジタルデータあり(大阪大学学術情報庫 桜華)
すぐに読む
学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)
書店で探す
全国の図書館の所蔵
国立国会図書館以外の全国の図書館の所蔵状況を表示します。
所蔵のある図書館から取寄せることが可能かなど、資料の利用方法は、ご自身が利用されるお近くの図書館へご相談ください
書店で探す
書誌情報
この資料の詳細や典拠(同じ主題の資料を指すキーワード、著者名)等を確認できます。
- 資料種別
- 文書・図像類
- 著者・編者
- 竹田, 恵子
- 出版年月日等
- 2019
- 出版年(W3CDTF)
- 2019
- 本文の言語コード
- jpn
- 対象利用者
- 一般
- 一般注記
- 障害に関する医学的観点は、障害者の家族形成を妨げる原因の一つを提供してきたとされる。しかし、障害に関する医学的観点は既成概念的に扱われる傾向にあり、その内容は実証的に解明されているとは言いがたい。本稿では、計量テキスト分析によって障害と生殖に関する英語論文の医学的観点の特徴を解明した。障害と家族形成の両方を扱う保健医療関連分野の英語論文を用いたクラスター分析の結果、論文の「Background」部分では8の主題(母親の健康が子どもに与える影響・脳神経科学的な問題関心・アルコール依存・不安・不法薬物中毒・HIV感染・障害者の家族形成に影響を与える多因子の解明・不適切な行動を生み出す環境)、「Consideration」部分では8の主題(深刻化するダメージ・被害を受ける子ども・家族形成を支援する社会的資源・障害と遺伝の関係・障害の診断・当事者の否定的経験からの予測・母親の有害な気質が子どもに与える影響・子どもの障害を引き起こす多様な原因)が抽出された。論文内で障害者の家族形成へ影響を与える要因が、従来の医学的枠組みだけでは処理できないとされていることを踏まえれば、今後は、多様で複雑な社会的要因との関連を踏まえた視点が、障害者の家族形成に関する医学的観点に取り込まれるようになると考えられる。