「中等教育学校構想」顚末記 ～附属学校の「組織論」のために～

• 資料種別: 記事
• タイトル: 「中等教育学校構想」顚末記 ～附属学校の「組織論」のために～
• 著者・編者: 奥山, 研司
• 著者標目: 奥山, 研司
• 出版事項: 大阪教育大学教育学部附属高等学校平野校舎
• 出版年月日等: 2003-06
• 出版年（W3CDTF）: 2003-06
• タイトル（掲載誌）: 研究紀要
• 巻号年月日等（掲載誌）: 9
• 掲載巻: 9
• 掲載ページ: 61-72
• ISSN（掲載誌）: ISSN : 0910-8432
• 本文の言語コード: jpn
• 対象利用者: 一般
• 一般注記: type:Article; 大阪教育大学の附属高等学校平野校舎は、隣接する附属平野中学校と共にここ数年にわたって「中等教育学校構想」に取り組んできた。その背景には、平成に入って以後の大学による附属学校改革や附属学校自身による将来構想が明確な青写真を描けないまま推移してきたという事情があったが、より直接的には数年後にやってくる独法化をひかえて、その荒波をどのように乗り越えるのか、附属中高の存在価値や生き残り策をどのように考えるのか、という発想から出てきたものであった。その一つの方向性として、文部省(当時)が示した「ゆとり教育」路線の一環としての「中等教育学校構想」があった。校内では、この構想の是非を巡って議論が繰り返されたが、構想自体は大学当局の独自の判断によって凍結されたまま頓挫した。しかし、議論の過程についてみれば、結局既成の組織の理論を乗り越えることができず、幾つかの成果は残したものの、迷走気味で終わったように思える。それは、将来構想という、ある意味ではよきリーダーシップが働かなければ一歩も踏み出し得ない課題を前にして、本学の附属学校園が持つ組織のいびつさが露呈した結果とも言えた。小論の目的は、「中等教育構想」に賛成した立場から、本学の附属学校(園)がもつ組織上の特徴と問題点を、この「中等教育学校構想」への取り組みの経緯を通して検証することにある。
• 連携機関・データベース: 国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース（IRDB）（機関リポジトリ）; https://irdb.nii.ac.jp
• 提供元機関・データベース: 大阪教育大学 : 大阪教育大学リポジトリ