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書誌情報
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- 資料種別
- 文書・図像類
- 著者・編者
- 河合 , 久
- 著者標目
- 出版年月日等
- 2003-03
- 出版年(W3CDTF)
- 2003-03
- 本文の言語コード
- jpn
- 対象利用者
- 一般
- 一般注記
- この研究では、主に米国で開発されているルーブリックについて調査研究をした。調査研究は下記のことを中心に行った。・ルーブリックに関する海外の文献調査・インターネットを利用して様々な学習場面で使われているルーブリックを収集・既存のルーブリックを日本の学校の授業で実際に使用し、その効果を調査・ルーブリックの信頼性を高めるための方策の研究成果として、ルーブリックを使用することで下記のような利点があることが明らかになった。・評価がより客観的で首尾一貫したものになる・評価基準を事前に示すことで、児童生徒はどのように評価され、どのようなことが期待されているかが分かり、不安が減り、学習が促進される・学習の進歩を測定するための判断基準となり、児童生徒や保護者に対する学習進捗状況の説明責任を果たすことが容易になるルーブリックの使用で教育成果を上げることができるとはいえ、問題がないわけではない。ルーブリックがあれば直ちに誰でも客観的で首尾一貫した評価ができるというわけではなく、やはり評価者を対象にしたトレーニングが必要であるということが多くの利用者から指摘されている。そこで、海外のウェブサイトから教師の研修で使われているサンプルを紹介した。具体的な生徒の作文に対するルーブリックによる採点のトレーニングができるような仕組みがなされているものである。平成14年度から日本の小中学校で「総合的な学習」が始まり、学校ではその評価をどのようにするかということが当面の課題になっている。海外ではプロジェクト学習等の課題追究型の学習でルーブリックが盛んに利用されている。国際バカロレアのプログラムにも同様な学習があるので、その中から中等教育課程のパーソナルプロジェクトとディプロマ・プログラムのCASの評価基準と評価方法を紹介した。ルーブリックという語はこれまで日本の教育現場で耳にすることはなかったが、最近、ポートフォリオ評価という語とともに教育論文や図書で見かけることが増えてきた。しかし、それらの論文や図書においてもルーブリックに焦点を当てて紹介しているものはないので、実践的な側面を持っているこのルーブリックの研究と開発は意味のあることと考える。その研究と開発の手がかりになることを願い、インターネットを利用することによりルーブリックが入手できる主な海外のウェブサイトをまとめ報告書に紹介した。30214589
- 記録形式(IMT)
- application/pdf