佐久市 周防畑遺跡群

• 資料種別: 図書
• タイトル: 佐久市 周防畑遺跡群
• 著者・編者: 上田,真
• 著者標目: 上田,真
• 出版事項: 国土交通省関東地方整備局
• 出版年月日等: 2014-03-14
• 出版年（W3CDTF）: 2014-03-14
• 並列タイトル等: さくし すぼうばたいせきぐん; 中部横断自動車道建設に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書3 ー佐久市内3－
• タイトル（掲載誌）: 長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書
• 巻号年月日等（掲載誌）: 105
• 掲載巻: 105
• 本文の言語コード: und
• 対象利用者: 一般
• 一般注記: 出版タイプ： NA; 浅間山麓の佐久平北部では、厚く堆積した軽石流により形成された台地を河川が浸食して深い谷となった「田切り地形」と呼ばれる独特の地形を形成する。本書掲載の周防畑遺跡群はこうした田切の一つである濁川の田切谷に面した台地が途切れた先の緩傾斜地に立地する。周防畑遺跡群では、弥生時代の集落と墓跡、奈良~平安時代の集落を検出した。弥生時代中期の集落は小規模で、竪穴住居跡3件が南部の5区で検出している。弥生時代後期になると、5区の集落が拡大し、新たに北部の2・3区にも集落が形成されるとともに、5区の集落の南西部に隣接して墓域が形成される。この墓域内の円形周溝墓の周溝縁から国内最大級のヒスイ製勾玉、土坑墓の一つから三連の銅釧が出土し、2区の土器棺墓からは滑石製管玉6個とガラス小玉23個が出土している。古代の集落は北部の2・3区にみられる。薬壺と思われる須恵器短頸壺や土師器鉄鉢形土器が竪穴住居跡から出土し、遺構外では須恵器獣脚風字硯や川原寺式軒丸瓦が出土するが、これ以外に硯と帯金具や皇朝十二銭の出土はなく、灰釉陶器や墨書土器の出土も少ない。近辺にあったと考えられる佐久郡衙に関連するとしても下のクラス、郡雑人等の集落と思われる。その中で、10世紀後半に成立した2区北部の掘立柱建物群の地区では、墨書を含む灰釉陶器と灯明具を多数使用する祭祀を行っており、有力者の屋敷地と思われる。
• DOI: 10.24484/sitereports.351; https://doi.org/10.24484/sitereports.351
• オンライン閲覧公開範囲: インターネット公開
• 関連情報（NCID）: BB15467398; https://ci.nii.ac.jp/ncid/BB15467398
• 掲載誌（NCID）: AN10279240; https://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10279240
• 連携機関・データベース: 国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース（IRDB）（機関リポジトリ）; https://irdb.nii.ac.jp
• 提供元機関・データベース: 奈良文化財研究所 : 全国遺跡報告総覧