並列タイトル等みやこいせき
道道北檜山大成線(地交-68)工事埋蔵文化財発掘調査報告書/せたな町大成区
一般注記[都遺跡 要約]
都遺跡は、渡島半島西部、せたな町大成区の海成段丘上に立地し、日本海に注ぐ笠島の沢川左岸の標高約27から30mにある。本報告は、平成24年度に現地調査を行った2,895平方メートルを対象にしている。 検出した遺構は、竪穴住居跡11軒、土坑32基、柱穴様小土坑57基、石組炉9か所、焼土8か所、配石集石4か所、遺物集中3か所、盛土遺構1カ所である。 出土した遺物の合計は、237,007点を数え、内訳は、土器等83,198点、石器等153,544点、その他265点である。時期は、縄文時代中期前葉から後期前葉にかけてのものである。このうち、盛土遺構から出土した縄文時代後期前葉の遺物が99,316点を占めている。盛土遺構の形成は、涌元式からトリサキ式、大津式期にかけての所産である。石器は、石鏃や扁平打製石器、台石、石皿が多く出土している。包含層から出土した縄文時代早期の中茶路式土器に伴うつまみ付ナイフは、特徴的である。剥片石器に用いられる石材は、頁岩が多く、黒曜石も渡島、檜山地域の中では比較的多く出土し、道東を原産地としたものも含まれていた。
DOI10.24484/sitereports.27745
一次資料へのリンクURLhttp://sitereports.nabunken.go.jp/files/attach/35/35761/27745_1_%E9%83%BD%E9%81%BA%E8%B7%A1.pdf
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