並列タイトル等きこないちょうこうれん3いせき
高規格幹線道路函館江差自動車道工事用地内埋蔵文化財発掘調査報告書
一般注記遺跡は、JR木古内駅から北東に5.3km、津軽海峡に面した海岸セインより300mほど内陸に位置し、橋呉川とポンクレ川に挟まれた海岸段丘上に位置する。竪穴住居跡15件。土坑16基、Tピット1基、焼土26カ所、盛り土1か所などが検出された。住居は縄文時代中期前半と後期前葉で、その他の意向の多くもその時期に相当する。盛り土は縄文時代中期前半に形成され、竪穴住居の掘り上げ土などが供給源と考えられる。土坑には縄文時代後期中葉手稲式期の小判形のものがあり、坑底には、黒曜石・頁岩製の剥片類や多くの炭化材が検出され、墓坑とみられる。遺物は土器13,683、石器ほか13.438点の27,121点が出土し、土器は中期前葉21%、後期前葉76%で、両時期で97%を占める。石器は剥片石器には周辺で採取可能な頁岩が利用され、石鏃やスクレイパー類が多い。スクレイパーの表面には、高率で光沢が分布し、光沢は、Rフレイク、Uフレイク、剥片んの一部にも観察される。石器の使用痕分析では両社とも植物の切断に利用されているため、これらが刃部再生による器種の変化であると判断された。
DOI10.24484/sitereports.36149
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