阿賀川改修(長井地区)遺跡発掘調査報告

• 資料種別: 文書・図像類
• タイトル: 阿賀川改修(長井地区)遺跡発掘調査報告
• 著者・編者: 香川,愼一; 今野,徹; 卜部,厚志
• 著者標目: 香川,愼一; 今野,徹; 卜部,厚志
• 出版事項: 福島県教育委員会
• 出版年月日等: 2012-12-21
• 出版年（W3CDTF）: 2012-12-21
• 並列タイトル等: あががわかいしゅうながいちくいせきはっくつちょうさほうこく; 小田高原遺跡 2次調査
• タイトル（掲載誌）: 福島県文化財調査報告書
• 巻号年月日等（掲載誌）: 2 486
• 掲載巻: 2
• 掲載号: 486
• 本文の言語コード: und
• 対象利用者: 一般
• 一般注記: 小田高原遺跡は、阿賀川下流域の右岸部に立地する遺跡である。 遺跡の地形は、小田高原大地と呼ばれる標高195ｍ前後の中位段丘面と現河道に分けられる。 平成22年度の１次調査では、中位段丘面に展開する８世紀末葉〜９世紀前葉頃の集落跡を確認し、獣脚・瓦塔片、鉸具などの遺物も出土している。河道部では９世紀中葉頃の須恵器窯跡、土師器焼成坑を確認したほか、工人関係が居住したと推測される竪穴住居跡も検出している。 平成23年度の２次調査は、河道部の継続調査である。 河道部では、標高176ｍ付近に小段丘状の狭長な平坦面が南北に延びており、同平坦面を利用して平安時代の竪穴住居跡・土坑・焼土遺構が作られている。土師器焼成坑の可能性を推測した土坑の特徴としては、底面が著しく焼けており、また遺構の内外から比較的多量の土師器片・土鈴・粘土塊などが出土している。土師器生産関係遺構の中には、焼土面に支脚状の石が据えられたものも認められた。 また、調査区南部を中心に縄文時代の遺構・遺物を確認した。最も古い遺構は、早期末葉頃に位置付けられる石器集中地点で、直径約３ｍの円形から石器・未成品・剥片がまとまって出土した。 他の時期では、縄文時代後期中葉頃と推測される土器埋設遺構を検出している。土器埋設遺構の性格は不明であるが、埋葬施設や炉跡などの可能性が考えられる。また、落し穴と考えられる土坑が、概ね一直線に並ぶ状態で検出され、小田高原遺跡が狩場としても利用されていたと考えられる。 今回の２次調査は、縄文時代・平安時代の調査が中心であったが、古墳時代の遺物とかんがえられる土師器も少量出土している。
• DOI: 10.24484/sitereports.23477
• 一次資料へのリンクURL: http://sitereports.nabunken.go.jp/files/attach/39/39084/23477_1_%E9%98%BF%E8%B3%80%E5%B7%9D%E6%94%B9%E4%BF%AE%E9%95%B7%E4%BA%95%E5%9C%B0%E5%8C%BA%E9%81%BA%E8%B7%A1%E7%99%BA%E6%8E%98%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%A0%B1%E5%91%8A.pdf
• オンライン閲覧公開範囲: 限定公開
• 関連情報（NCID）: BB12315735; https://ci.nii.ac.jp/ncid/BB12315735
• 連携機関・データベース: 国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース（IRDB）（機関リポジトリ）; https://irdb.nii.ac.jp
• 提供元機関・データベース: 奈良文化財研究所 : 全国遺跡報告総覧