一般注記[柏木川4遺跡 要約]
平成17年度から3ヵ年発掘調査を行った。本報告書は平成17年度調査のA・C地区と18年度調査のE地区を対象としている。この3地区は柏木川右岸の河岸段丘上にある。掲載した遺構は縄文時代前期後半から中期後半の竪穴住居跡が7軒、土坑は縄文時代晩期を主として212基、焼土が1170ヵ所である。上記、種別で時期の確定できない遺構はカウントしていない。遺物は縄文時代晩期を主体に中・後期、擦文文化期などが合計約63,758点出土している。内訳は、土器約50,666点、石器約18,757点他である。最も多い縄文時代晩期の土壙のほとんどは遺物を伴わないが、KP-386、KP-397など副葬品と考えられる遺物が出土した土壙も少数ある。特にKP-397では手形付・足型付土製品が晩期まで作られ、双口土器などと共に副葬されていたことが明らかとなった。その他、擦文文化期の土壙で2基が対を成し20〜30mの間隔で3ヵ所ほど検出されている。
DOI10.24484/sitereports.24966
一次資料へのリンクURLhttp://sitereports.nabunken.go.jp/files/attach/40/40971/24966_1_%E6%9F%8F%E6%9C%A8%E5%B7%9D4%E9%81%BA%E8%B7%A1.pdf
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