並列タイトル等たかおか8いせき
苫小牧中央インター線(仮称)道路改良工事埋蔵文化財発掘調査報告書/苫小牧市
一般注記遺跡は苫小牧市内中央部の丘陵上に位置し、調査は遺跡内の道央自動車道を挟んだ2か所(A、B地区)で行った。
遺構はA,B両地区全体にTピットが分布し、B地区では縄文前期前半の盛土遺構(一部)、土坑、遺物集中などを確認した。
遺物は、土器が、縄文前期前半を主体とし、B地区を中心に出土した。次に縄文中期後半、縄文後期末の土器がA地区を中心に出土した。
石器はその殆どが遺物集中出土の黒曜石剥片である。定形的な石器には石鏃、石槍、石錐、つまみ付きナイフ、スクレイパー、石斧、たたき石、すり石、石錘などがあり、特に石鏃、つまみ付ナイフ、石斧、石錘が多く見られた。
礫は安山岩や砂岩、片麻岩などがあり、石器の素材として持ち込まれたと思われる扁平楕円礫の出土が目立つ。
ⅢB層の調査で遺物の出土はなかったが、柱穴状小ピット100か所と炭化物集中を確認した。年代測定の結果などから縄文早期相当と考えられる。
DOI10.24484/sitereports.70372
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