一般注記[新道4遺跡 要約]
遺跡は木古内川の右岸、標高20m前後の段丘縁辺に立地する。遺跡はほぼ東西に700〜800mにわたり広がっており、後期旧石器時代および縄文時代早期〜晩期の遺構・遺物が多数検出されている。 旧石器時代の遺物は、D地区から掻器・削器・彫刻刀形石器・石刃・細石刃・細石刃核など約24,000点が出土した。これらは細石刃文化に属するもので、石材は黒曜石24点(産地の判明したものは赤井川産)のほかは、頁岩で、接合により多数の原石に復元され、細石刃の生産、細石刃核の製作過程が明らかになった。縄文時代の遺構は早期の土坑がD地区に、前期の円筒下層c式・d式期の住居跡・土坑はD地区に認められ、下層c式期のフラスコ状ピットがG地区にある。中期円筒上層式から大安在B式にかけての住居跡がD地区、G地区から検出された。後期後葉堂林式期の住居跡がG地区から、また盛土の末端が15m、高さ30mほどの規模で検出された。遺物は土器が157,807点、石器等が148,025点出土した。土器は早期中茶路・東釧路?式、前期後半円筒下層c・d式、中期前半の円筒上層a・b・サイベ沢?式と見晴町式をはじめとする後半期の資料が、後期は各段階のものがあり中でも前葉のトリサキ・大津・白坂3式が多量に出土している。晩期は大洞各式のものがある。石器は各種の剥片石器、礫石器があり、ほかに鐸形土製品、土偶、石刀、ひすい製玉などが出土している。????
DOI10.24484/sitereports.24260
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