館町龍見寺裏山地区遺跡Ⅱ・日南田遺跡Ⅳ

• 資料種別: 文書・図像類
• タイトル: 館町龍見寺裏山地区遺跡Ⅱ・日南田遺跡Ⅳ
• 著者・編者: 中西,充; 小坂井,孝修; 内野,正; 寺西,朗平; 大網,信良; 太田,千晶; 藤丸,亮介; 村山,修; 増渕,和夫
• 著者標目: 中西,充; 小坂井,孝修; 内野,正; 寺西,朗平; 大網,信良; 太田,千晶; 藤丸,亮介; 村山,修; 増渕,和夫
• 出版事項: 公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター
• 出版年月日等: 2022-01-31
• 出版年（W3CDTF）: 2022-01-31
• 並列タイトル等: たてまちりゅうけんじうらやまちくいせきⅡ・ひなたいせきⅣ; 一般国道20 号（八王子南バイパス）建設事業に伴う埋蔵文化財発掘調査
• タイトル（掲載誌）: 東京都埋蔵文化財センター調査報告
• 巻号年月日等（掲載誌）: 366
• 掲載巻: 366
• 本文の言語コード: und
• 対象利用者: 一般
• 一般注記: 館町龍見寺裏山地区遺跡は縄文時代から近世にかけての遺構・遺物を検出した。縄文時代の遺構は竪穴建物跡、集石、土坑、焼土跡、ピットを検出した。竪穴建物跡は２軒検出し、いずれも中期に属し、その内、１号竪穴建物跡からは土偶が出土した。土坑は103 基が検出され、その大半は狩猟用の陥し穴である。なお、検出された土坑の中には上半部と下半部がずれたり、歪んだりしたものもあり、それは土坑廃絶後の地層のずれが原因と推定され、結果として遺跡周辺地区の地形や地質の形成に係る情報が得られた。中世以降の遺構は土坑、焼土、塚、溝を検出し、遺物は陶磁器、金属製品、銭貨が出土した。塚は調査の結果、近世初頭には構築されていたことが判明した。 日南田遺跡は旧石器時代から近世にかけての遺構・遺物を検出した。旧石器時代は被熱した小礫群を検出した他、遺構外あるいは後世の遺構内から黒曜石製のナイフ形石器・細石刃、チャート製の尖頭器等が出土した。縄文時代の遺構は竪穴建物跡、集石、土坑、焼土跡、ピットを検出した。土坑は214 基が検出され、その８割以上が狩猟用の陥し穴である。古墳時代は遺物として前期五領式の土師器が数点出土した。古代の竪穴建物跡は２軒検出され、その内、平安時代と考えられる５号竪穴建物跡からは土師器の埦、坏、甕の他、鉄釘が出土した。中世以降の遺構は溝、土坑、焼土、五輪搭関連遺構、浅い落込み、ピット列を検出し、遺物は陶磁器、石塔、銭貨が出土した。溝の内、SD6 とした断面V 字形を呈する溝は全長約105m、最大幅約2.7 ｍ、深さ約1 ｍを測る大規模なものであり、周辺の土地利用の歴史を考える上で重要な遺構である。
• DOI: 10.24484/sitereports.122035
• 関連情報（NCID）: BC12626608; https://ci.nii.ac.jp/ncid/BC12626608; BC12628046; https://ci.nii.ac.jp/ncid/BC12628046
• 連携機関・データベース: 国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース（IRDB）（機関リポジトリ）; https://irdb.nii.ac.jp
• 提供元機関・データベース: 奈良文化財研究所 : 全国遺跡報告総覧