並列タイトル等ジドウシャ ノ ライフ サイクル アセスメント
Jidosha no raifu saikuru asesumento
タイトル(掲載誌)KEO discussion paper. G : 『アジア地域における経済および環境の相互依存と環境保全に関する学際的研究』
一般注記type:text
概要エネルギー資源の超長期にわたる利用形態を考える上で、最も重要な概念は「持続可能性」ということである。これは、資源の有限性と環境問題を考慮に入れた上で、将来の人類の厚生を妨げることなく、現在の人類の厚生を保証しうる資源の利用をおこなうというものである。本稿においては、資源、環境の持続可能性について論じた後、資源利用システムの耐用年数の変化率より持続可能限界の概念を提案した。さらに、実際のエネルギー資源、鉱物資源、環境排出物について、持続可能性を定量的に評価した。これによると、特にエネルギー資源およびCO2などの環境排出物が持続不可能な状態にあると判定された。次に、システム連関分析によるLCA手法の枠組みについて述べた。さらに、このLCA手法の適用対象として、ガソリン乗用車(GV)と電気自動車(EV)を取り上げ、その評価をおこなった。この結果、両者の製造、走行を含めたライフサイクルCO2発生量が算定され、走行モードによる相違も示された。これより、長期的な持続可能性を維持するためのEV技術開発の方向性およびGVとEVの使い分けに関する示唆が得られた。今後は持続可能なシステム実現のための評価手法としてのLCA手法を完成させるとともに、EVを含む新技術の分析も併せて進めていく予定である。
表紙上部に"日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業複合領域「アジア地域の環境保全」"の表示あり
一次資料へのリンクURLhttps://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?koara_id=AA12113622-00000008-0001
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)