並列タイトル等ウチュウ タイヨウ ハツデン エイセイ ノ CO2 フカ
Uchu taiyo hatsuden eisei no CO2 fuka
タイトル(掲載誌)KEO discussion paper. G : 『アジア地域における経済および環境の相互依存と環境保全に関する学際的研究』
一般注記type:text
概要太陽発電衛星(Solar Power Satellite;SPS)とは、地球軌道上にあって太陽電池パネルを用いて発電を行い、地上へ高周波マイクロ波で電気を送る衛星のことである。SPSは、既存の発電システムにかわる、クリーンな未来型発電システムの1つとして期待されている。しかし、その建設には膨大なエネルギーがかかり、さらにはCO2が排出されることが予想される。本稿では、建設時にかかる環境負荷を考慮してもなお、はたしてSPSは既存の発電システムよりも負荷が小さいのかを調べるため、比較分析を行った。我々はSPSに必要な各部分-宇宙用太陽電池、レクテナ、宇宙輸送機、宇宙基地や衛星-について、それに投入される財貨・サービスのデータを収集・検討し、それと環境分析用産業連関表を用いてCO2負荷波及計算を行った。その結果、リファレンスシステムで提案された規模のSPSの建設、運用によるCO2排出量は15.8億t-CO2(炭素換算では4.3億t-C)、1995年における我が国の販売電力量相当7511億kWhを全てまかなう規模であれば4.7億t-CO2(炭素換算では1.3億t-C)となることが分かった。また他の発電システムと比較したところ、SPSの電力生産1単位あたりCO2排出量は20g/kWhであり、火力発電よりも大幅に小さく、原子力発電よりも若干小さい値であることが分かった。
表紙上部に"日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業複合領域「アジア地域の環境保全」"の表示あり
一次資料へのリンクURLhttps://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?koara_id=AA12113622-00000002-0001
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)