並列タイトル等EDEN データベース ノ トウニュウ ケイスウ : インドネシア ニホン カンコク フィリピン
EDEN detabesu no tonyu keisu : Indoneshia Nihon Kankoku Firipin
タイトル(掲載誌)KEO discussion paper. G : 『アジア地域における経済および環境の相互依存と環境保全に関する学際的研究』
一般注記type:text
はじめに産業連関表から得られる様々な経済情報の中でもっとも基本的なものは投入係数である。投入係数は、基本取引表の列に着目し、その経済が動いている姿を見せている。すなわち、各産業の中間生産物の投入という形で生産技術的関係が表現されているものである(宮沢(1996))。投入係数を求めれば、各産業が生産において必要とする原材料や中間生産物の投入が把握でき、そして他産業との相互依存性や産業間の関連性、因果性が明らかになる。このような投入係数は生産過程記述の正確性を現すものとしても利用できる。データの整合性を確認するために、求めた投入係数から各産業の生産工程や生産技術が正しく表記されているか否かのことが判断できる。投入係数を正確に定義すると、「ある産業で生産物1単位を生産するのに必要な諸部門からの原材料などの投入量(宮沢(1996))」である。その導出方法とは、ある産業の生産額で基本取引表の列の各原材料投入額を割ることである。式で表記すれば(1) になる。[数式](1)[記号] j産業のi産業からの原材料投入額[数式] j産業の生産額[記号] 投入係数ここで[数式]に関しては2つのケースが考えられる.まずは、[記号]を総生産額(CT:ControlTotal) にする場合である。もう一つは[記号]として内生部門の計を用いる場合である。これらの二つは分析者の目的によって使い分ける。分析者が産業間の相互依存関係だけに焦点をあてる場合は前者の方法を用いる。その反面、総生産額を用いる場合は、中間投入と付加価値間の関係が把握できる。本研究が行う比較では総生産額を基準にする。なぜなら分析対象であるEDENデータベースは1国だけではなく、経済発展段階が異なる9ヶ国を対象にしているために、各国の産業構成だけではなく中間投入と付加価値間の関係も大きな意味を持つからである。
表紙上部に"日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業複合領域「アジア地域の環境保全」"の表示あり
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)