並列タイトル等チュウゴク チイキ ニヨル カンキョウ シミュレーション
Chugoku chiiki niyoru kankyo shimyureshon
タイトル(掲載誌)KEO discussion paper. G : 『アジア地域における経済および環境の相互依存と環境保全に関する学際的研究』
一般注記type:text
概要世界銀行;World Development Indicatorsによれば、1992年における中国の産業からのCO2排出量は26億4420万トンである。この数値は世界全体の産業からのCO2排出量の12%、日本の2.4倍に相当する。同年における中国の一人あたりGDP(1987年PPP換算)が日本の約1割であることを考えれば、経済成長に伴って将来国民所得が向上した後には、中国から現状を遙かに上回る量のCO2排出が予想される。しかし、環境保全のために、発展途上国の経済成長を阻止することはできない。かといって地球環境問題を放置するわけにはいかない。地球環境を巡っての南北問題は気候変動枠組み条約締約国会議でもすでに表面化している。こうした問題を解決するため先進国として為すべき仕事のひとつは、今後さらなる成長を目指す発展途上国に環境と成長を両立させ得る政策提言を行うことである。本論文は、そういった問題意識のもとで中国環境・経済モデルを構築し、発電方式の変更やボイラーの改善、あるいはバイオブリケットの導入といった環境シミュレーションを行った。環境対策技術情報のモデルへの導入はまだ完全な形ではなされていないが、シミュレーションのメニューと想定に対応して、モデルで扱われる経済変数の変動とCO2やSOxの削減効果にかんする暫定的な計算結果が示され、中国の地域性と、シミュレーションにおける経済情報と環境情報の接合の重要性が再確認された。
表紙上部に"日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業複合領域「アジア地域の環境保全」"の表示あり
一次資料へのリンクURLhttps://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?koara_id=AA12113622-00000071-0001
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)