並列タイトル等コウキョウ ユソウ キカン ノ ライフ サイクル CO2 ハイシュツ トクセイ ノ ケンショウ
Kokyo yuso kikan no raifu saikuru CO2 haishutsu tokusei no kensho
タイトル(掲載誌)KEO discussion paper. G : 『アジア地域における経済および環境の相互依存と環境保全に関する学際的研究』
一般注記type:text
概要運輸は経済社会活動の基盤であり、「豊かな暮らし」を実現するためには欠かせない存在である。しかしその一方で運輸においては、その移動体である自動車などの交通手段によりエネルギーが多量に消費され、その結果として地球温暖化の原因となるCO2や大気汚染の原因となるNOxなどの環境排出物が排出される。近年、大都市を中心とした窒素酸化物等による大気汚染問題が依然として厳しい状況にある中、特に人間の諸活動に伴うCO2等の温室効果ガス排出量の増加に起因した地球環境問題が世界的にクローズアップされている。運輸部門におけるCO2排出量は年々増加しており、今後も需要の伸び等によりさらに増えるものと予想されている。運輸部門におけるCO2排出量削減策としては様々な対策があるが、その1つであるモーダルシフトについては以前からのその必要性が叫ばれてきたにもかかわらず、幅広い実施には至っていない。モーダルシフトを実施する際に重要なのは、自動車からの代替手段の特性や輸送能力である。本研究では旅客部門におけるモーダルシフト実施による「環境に優しい交通体系」の構築を念頭に置き、自家用乗用車からの代替手段として5つの公共輸送機関について走行、インフラ建設、車両製造に伴うライフサイクルCO2排出量を算出し、各公共輸送機関のCO2排出特性の検証を行った。その結果、輸送量あたりのCO2排出量は自家用乗用車と比較して大都市高速鉄道、地下鉄は約10%、路面電車は34%、トロリーバスは22%、乗合バスは54%となる。用地取得や騒音の問題、建設コストを考慮すると、この結果から路面電車、トロリーバスは「環境に優しい交通体系購築のための有力なオプションとなりうると言えよう。
表紙上部に"日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業複合領域「アジア地域の環境保全」"の表示あり
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)