並列タイトル等ショクギョウジン トシテ ノ ゲイシャ タチ : センゼン・センゴ ノ ニホン オ ササエタ カリュウカイ ノ ブンカ ②
Shokugyojin toshite no geisha tachi : senzen sengo no Nihon o sasaeta karyukai no bunka 2
一般注記type:text
本研究は、第二次世界大戦前および戦中の花柳界を支えた芸者を「職業人」としてとらえ、その実態を知る人々に取材し、体験者の生の声や経験を残すこと、またそうして知り得た具体的体験談に基づき、花柳界を多角的に再構成し、その文化的意義を考察することを目的としている。実際に本研究一年目より、戦前戦中を体験した日本各地の芸者(現役芸者および、元芸者)にインタビューを重ね、戦前から戦後にいたる花柳界の様子、芸者としての個人史、さらには料亭(仕事場)・置屋(芸者を抱え育て上げる家。芸者屋)・顧客との関係など、芸者という職業についての聞き取り調査を行ってきた。また同じく戦前戦中の花柳界を知る料亭や置屋の関係者、接待や遊びの場として利用した顧客からも聞き取りを行い、多角的に芸者業に関する情報を得ることにつとめ、二年間に亘る聞き取り調査を終了した。
研究一年目では中間報告として、芸者の「芸」というものの持つ意味を、主に芸者個人に焦点を当てて考察した。二年目は、それをふまえて、個々人が所属する「花柳界」という職業人の集団世界において芸がどのような意味を持ち、どのような形で継承されてきたか、今後どう継承されていくかに焦点を当てた。
浅原須美(フリーライター)、坂上貴之(慶應義塾大学文学部教授)、坂本光(同准教授)との共同執筆
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