並列タイトル等リョクソウルイ Chlamydomonas reinhardtii ノ チョゾウ シシツ ニ タイスル コウリョウ ト サクサン ノ エイキョウ
Ryokusorui Chlamydomonas reinhardtii no chozo shishitsu ni taisuru koryo to sakusan no eikyo
一般注記type:text
緑藻のモデル生物であるChlamydomonas reinhardtiiは栄養欠乏, 光量の変化などに応答して脂質組成を変化することが知られている。この藻類は一般的に酢酸を含む培地で培養され, 酢酸を炭素源の一つとして脂質を合成する。そのため培地中に酢酸を添加しない光合成独立栄養条件下における脂質代謝に関して未解明な部分が多い。本研究では液体クロマトグラフィー : 飛行時間型質量分析計を用いて脂質を分子種ごとに定量し, 液体クロマトグラフィー : タンデム質量分析計を用いて脂肪酸鎖組成を解析し, 酢酸栄養の有無, 窒素栄養充足条件(光量160µmol/m2/s)と窒素栄養欠乏条件(光量0, 15, 30, 60, 160µmol/m2/s)に応じたC. reinhardtiiの脂質組成の変化を調査した。その結果窒素栄養欠乏条件下において酢酸の有無と光量によってそれぞれ脂質組成が変化した。トリアシルグリセロールの合成に関しては培地中の酢酸の有無と光量の変化に応答して新規合成の経路と葉緑体膜脂質を再利用する経路を使い分けていることが示唆され, 膜脂質に関してはエネルギー生産方法の違いに対して膜脂質の組成を変化させることで応答することが示された。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス先端生命科学研究会 2012年度学生論文集
修士論文ダイジェスト
identifier:SFC-RM2013-001
identifier:請求記号: 090@KE1@179-19
一次資料へのリンクURLhttps://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?koara_id=KO92001004-00000019-0061
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)