並列タイトル等コウサンカ カロテノイド サンセイ ビサイソウ Haematococcus lacustris ト ソノ カンレン ソウルイ ノ ケイトウ ブンルイ ト セイリ : ソウルイ グンタイカ ノ シンカテキ キゲン ノ カイメイ ト アスタキサンチン セイサンリツ コウジョウ ニ ムケテ
Kosanka karotenoido sansei bisaiso Haematococcus lacustris to sono kanren sorui no keito bunrui to seiri : sorui guntaika no shinkateki kigen no kaimei to asutakisanchin seisanritsu kojo ni mukete
一般注記type:text
単細胞性緑藻Haematococcus(緑藻綱, オオヒゲマワリ目)は最近の研究で多系統性が示され形態的な違いからHaematococcus(1種)と単細胞性緑藻Balticola(4種)に分割された。
このBalticolaはこれまで分子デ一夕に基づく系統解析から群体性緑藻Stephanosphaera(緑藻綱, オオヒゲマワリ目)と非常に近縁であることが示唆されてきたが, その系統関係は未知であった。群体性のStephanosphaeraにもっとも近縁な姉妹群の特定は藻類の群体性獲得の進化的起源を理解する上で重要な知見である。本研究では核および葉緑体の計5遺伝子のDNA塩基配列に基づき分子系統解析を行い姉妹群を特定するとともに, Stephanosphaeraが単細胞性藻類と分岐した年代の推定を目指した。5遺伝子に基づく系統解析の結果, StephanosphaeraはBalticolaの1種と姉妹群を形成することが示された。また単細胞性藻類との分岐年代推定では所属するオオヒゲマワリ目の群体性種の中でもっとも最近に単細胞種から分岐したと推定され, 群体性の起源解明における研究の良いモデルになり得ることが示唆された。
一方, 強い抗酸化能をもつカロテノイドであるアス夕キサンチンの産生種として知られるHaematococcus lacustrisは産業レベルでの実用化がなされているが, その近縁種とされるEttlia carotinosa(緑藻綱, オオヒゲマワリ目)はH. lacustris同様アスタキサンチンの蓄積が見られるものの産業利用性の評価はなされていない。そこで本研究では両種において細胞内にアスタキサンチンが蓄積される間のカロテノイド代謝を液体クロマトグラフイー-質量分析計(LC-MS)をもちいて分析し, E. carotinosaでは産業利用性の評価を, またH. lacustrisではアスタキサンチン蓄積等の制御因子の特定を行うことで更なるバイオマス生産性向上に向けた情報の蓄積を図る。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス先端生命科学研究会 2014年度学生論文集
卒業論文ダイジェスト
identifier:SFC-RM2014-003
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