並列タイトル等リョウセイルイ ハイ ノ ショキ ハッセイ ニ オイテ IRG1 ワ コウオン トクイテキ ニ ハツゲンスル
Ryoseirui hai no shoki hassei ni oite IRG1 wa koon tokuiteki ni hatsugensuru
High-temperature-dependent expression of IRG1 in amphibian early embryogenesis
一般注記type:text
代表的なモデル実験動物であるアフリカツメガエル(Xenopus laevis)は, 13℃から30℃という幅広い温度において正常な胚発生を進めることができる。これは温度によって変化するタンパク質の立体構造の影響を緩和させる分子が存在している可能性を示唆させる。そこで私はツメガエル胚を対象として, 該当する分子の同定ならびに解析に取り込むことにした。
まず, 異なる温度で培養した胚に対して発現比較スクリーニングを行ったところ, IRG1(immunoresponsive gene 1)が高温条件下で特異的に発現する候補因子に挙がった。この上昇はRT-PCRでも確認された。そこで, IRG1をクローニングし, 発現解析ならびに機能解析用ベクターに挿入した。in situ hybridizationによる詳細な発現解析でも高温特異性は認められた。ただ, IRG1 mRNAを顕微注入したが, 温度に対する胚の生存の感受性に大きな変化は確認できなかった。面白いことに, 塩基性条件化でもIRG1の発現上昇が認められた。
IRG1は確かに高温条件に登場する分子であったが, 機能については議論の余地が残る。また, 半致死的条件マーカーとしての活用も期待される。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス先端生命科学研究会 2015年度学生論文集
卒業論文ダイジェスト
identifier:SFC-RM2015-002
identifier:請求記号:
一次資料へのリンクURLhttps://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?koara_id=KO92001004-00000022-0107
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)