並列タイトル等センタクアツ ノ ヘンドウ オ ソウテイシタ シンカ シミュレーション ニ ヨル カケツ イデンシ カクトク キコウ ノ カイメイ : web ブラウザ オ モチイタ ハンヨウテキ サイボウ シミュレーション カンキョウ ノ カイハツ
Sentakuatsu no hendo o soteishita shinka shimyureshon ni yoru kaketsu idenshi kakutoku kiko no kaimei : web burauza o mochiita hanyoteki saibo shimyureshon kankyo no kaihatsu
一般注記type:text
本卒業論文ダイジェストでは, シミュレーションを用いた進化の研究と, webブラウザを用いた汎用的細胞シミュレーション環境の2つの研究を紹介する。一部, 卒業論文本誌では触れていないことも書いたため, ぜひダイジェストと本誌の両方を読んでいただけたらと思う。
近年, ゲノム解析技術の発展により, 様々な生物のゲノム解読が行われている。これに伴い, ゲノム上の遺伝子の機能に関する解析も行われているが, モデル生物ですら多くの遺伝子の機能が未解明なままである。このような機能未解明の遺伝子の中には, 変異や欠損を加えてもて適応度に何も影響を与えず, 不必要かつ機能を有さない可欠遺伝子が存在することがわかっている。しかし, 進化が特定の選択圧下における突然変異と自然選択の結果であるとすれば, このような不必要な遺伝子の獲得は起こりうるのであろうか。また, 起こるとしたら何によってもたらされるのであろうか。この問題に対し, 本研究では選択圧の変動が不必要な遺伝子の獲得を促すのではないかという仮説の下, 短銃な遺伝子と表現型のネットワークモデルを用いた進化シミュレーションを行った。シミュレーションの結果, 選択圧の変化の頻度が大きいほど, 最終世代が獲得している遺伝子の数, 及び可欠遺伝子の数が大きくなる傾向が示唆された。
近年, 細胞内に存在する様々な生命分子の動態を網羅的, 高速に計測することが可能になった。そして, このような計測から得られた大量のデータを統合し, 俯瞰的に理解する手法として細胞シミュレーションが注目されている。しかしながら, コンピュータの知識に明るくない研究者にとって, シミュレーション環境の整備は敷居が高く, 実験・計測を行う側とシミュレーションモデルの構築, 実行を行う側には大きな隔たりが存在する。本研究では, この問題を解決するため, シミュレーションを行う側に一切の複雑な操作を要求しないwebブラウザを用いた汎用的細胞シミュレーション環境の開発を行った。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス先端生命科学研究会 2015年度学生論文集
卒業論文ダイジェスト
identifier:SFC-RM2015-002
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