並列タイトル等コウセイド ニ ジンキノウ オ ヨソクスル シンキ バイオマーカー ノ タンサク
Koseido ni jinkino o yosokusuru shinki baiomaka no tansaku
Development of alternative metabolomic signatures that accurately predict renal function by metabolomics
一般注記type:text
メタボロームとは, 生体内に含まれる糖やアミノ酸, 脂肪酸, 有機酸といった低分子化合物の総体を指す用語である。近年では網羅的にメタボロームを測定し, 生体内のメカニズムを明らかにするメタボローム解析が発展し, 食品, 医療, 環境など多くの分野で用いられている。卒業論文では, メタボローム解析を用いた「鶴岡メタボロームコホート研究における食習慣と血漿中代謝物の関係」と「高精度に腎機能を予測する新規バイオマーカーの探索」について報告している。なお, 本卒業論文ダイジェストでは「高精度に腎機能を予測する新規バイオマーカーの探索」について述べる。糸球体濾過量(Glomerular Filtration Rate ; GFR)とは, 日本人の8人に1人が罹患している慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease ; CKD)を評価する診断指標の一つである。また, GFRはCKDの重症度の評価にも用いられている。現在, GFR測定の国際標準法はイヌリンクリアランス測定である。しかし, イヌリンクリアランス測定は多くの時間と労力を要する。そのため, 医療現場では血清クレアチニン値や血清シスタチンC値から算出する推定糸球体濾過量(estimated GFR ; eGFR)が用いられている。しかしながら, 血清クレアチニン値は筋肉量や肝機能によって, 血清シスタチンC値は甲状腺機能やウイルス感染等によって濃度が変化するため, eGFRがGFRを正確に反映しているとは言い難いのが現状である。そこで, eGFRで腎機能を評価できない部分を補強する新しいバイオマーカーを探索する必要があると考えた。本研究はイヌリンクリアランスのわかっている173人の血漿と尿の代謝物をキャピラリー電気泳動-質量分析法(capillary electrophoresis-mass spectrometry ; CE-MS)用いて測定し, イヌリンクリアランスとの相関を求めた。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス先端生命科学研究会 2015年度学生論文集
卒業論文ダイジェスト
identifier:SFC-RM2015-002
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