並列タイトル等ニホン キギョウ ノ ガバナンス コウゾウ ト ケイエイ コウリツセイ : ジッショウ ケンキュウ
Nihon kigyō no gabanansu kōzō to keiei kōritsusei : jisshō kenkyū
一般注記type:text
個々人の安全(ヒューマンセキュリティ)が保障されるには、経済システムに各種ショックが加わった場合、システムが高いショック対応力を持っていることが不可欠である。その場合、経済を動かすエンジンともいえる企業が、高い環境適応力ならびに経営効率性を維持することがその前提となる。本稿は、日本企業の行動が規律付けられる仕組み(コーポレート・ガバナンス)に関して、大企業の財務データを用いて一連の計量経済学的分析を行った結果を取りまとめたものである。その分析によれば(1)近年では資本市場による企業の規律付け機能が次第に明確化しつつある、(2)メインバンクは過剰な融資(追い貸し等)を通じて企業経営を非効率的にする方向に作用している、(3)企業と銀行の間における株式持合は企業経営に対する規律づけを弱め、経営の効率性向上を阻害している可能性が大きい、などが判明した。それを踏まえ(4)日本企業の効率性向上のためには資本市場の機能向上ないしコーポレート・ガバナンス改善を図るための各種制度整備が必要であること、を主張した。
21世紀COEプログラム「日本・アジアにおける総合政策学先導拠点」
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