並列タイトル等チイキ エコシステム ノ マッピング ト エコシステム サービス ノ ヒョウカ : チイキ カンキョウ ガバナンス ノ タメ ノ GIS ツール ノ テキヨウ
Chiiki ekoshisutemu no mappingu to ekoshisutemu sābisu no hyōka : chiiki kankyō gabanansu no tame no GIS tsūru no tekiyō
一般注記type:text
本研究はコミュニティベースのGISツールを用いて、地域エコシステムの空間構造をマッピングし、緑地エコシステムのエコロジカルなサービスを定量的に評価したものである。横浜市を対象に、地域の規模に応じて、地域レベルでは衛星画像を、地区レベルでは地図データを、街区レベルではフィールドデータを用いて、マルチスケールのエコマップを作成した。それらのエコマップをアメリカ森林保全機構で開発されたコミュニティベースのエコシステムサービス評価ツールであるCITYgreen に入力し、横浜市全市、都筑区、低層住宅街区における緑地の量をそれぞれ計算し、それによる大気汚染物質除去サービスと炭素固定・年間吸収サービスを評価した。その結果、横浜市においては8582haの樹木キャノピーが91万tの炭素貯蔵量、7,100t の年間炭素吸収量があり、それによる大気汚染除去は89万tにのぼり、それを貨幣価値に換算すると、約5億6千万円に相当することがわかった。また、都筑区やその中の住宅地についても同様なエコシステムサービスの評価を行った。これにより、都市における緑地は膨大なエコシステムサービスがあることが確認された。また、GISを用いてそれを定量的に評価することは、都市計画やまちづくりにおける緑地保全計画の策定や住民による緑化活動の促進といった地域環境ガバナンスの実務を支援することができることが示唆された。
21世紀COEプログラム「日本・アジアにおける総合政策学先導拠点」
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連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)