並列タイトル等コクサイ シンポジウム "Policy innovation initiatives and practices in Japan and Asia" ノ ロンテン ヨウヤク (3) : Asian initiatives for human security
Kokusai shinpojiumu "Policy innovation initiatives and practices in Japan and Asia" no ronten yōyaku (3) : Asian initiatives for human security
一般注記type:text
本稿は1月26日三田キャンパスにて開催された国際シンポジウム "Policy Innovation Initiatives and Practices in Japan and Asia" の第三セッション、"Asian Initiatives for Human Security( アジア基点のヒューマンセキュリティ)" における議論の内容をまとめ、考察を付したものである。本セッションでは梅垣理郎による "Human Security in East Asia: Redefining Problems (東アジアにおけるヒューマンセキュリティ:問題の再編)"、渡部厚志による "The Official Narratives of Empowerment and Peoples' Narratives in the Transition: Reconsidering Human Security from Thai Farmers' Fluctuating Way of Recounting Past and Imagining Future (エンパワーメントの物語と物語られる「開発の経験」:東北タイ農村から)"、そして渡邉悟史による"Enduring Depopulation: A Process of Dying of a Village (過疎を耐え忍ぶ:ある集落の消えゆく過程)" の3報告に続いて、コメンテーターやフロア参加者との議論がなされた。本稿では議論の経過を追うとともに、「アジア基点のヒューマンセキュリティ」という問題設定の到達点と今後の課題を検討する。ここでは自由の競合、「アジア」という文脈の意味、「人々の声」の代弁といった問題が議論される。そして本セッションの意義は、ヒューマンセキュリティという問題設定が極めて古典的な問いを提起することを明らかにしたことにあると指摘される。
21世紀COEプログラム「日本・アジアにおける総合政策学先導拠点」
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)