並列タイトル等タキグチ シュウゾウ ニ オケル シュルレアリスム ノ テンカイ : センゼン/センゴ ノ「キョウドウセイ」オ メグッテ
Takiguchi Shūzō ni okeru shururearisumu no tenkai : senzen/sengo no "kyōdōsei" o megutte
Le développement du surréalisme chez Shuzo Takiguchi : sur son activité collective de l'avant et l'après guerre
一般注記type:text
日本のシュルレアリスムは戦時下の思想統制の激化とともに途絶したとの見方がある。しかし瀧口が戦前に参画したシュルレアリスム運動と、戦後のジャンルと国境を越える活動、とりわけデュシャン、ミロ、タピエスとの共同制作とを一貫した視座で捉えることにより、瀧口独自のシュルレアリスムの展開を跡づけることが可能ではないか——。本研究はこの視点に立ち、国内外に所蔵されている各種資料を精査し、瀧口修造が戦前戦後を通じてシュルレアリスムをいかに受容し発信したかを「共同性」の観点から検証しようとする試みである。
2018年度の活動の中心としたのは以下の2点である。
(1)瀧口とミロとの共同作業に関する資料調査。慶應義塾大学アート・センターの「瀧口修造アーカイヴ」、スペインのジョアン・ミロ財団等ですでに収集した瀧口とミロが交わした書簡の分析を進めた。また富山県美術館の「瀧口修造コレクション」、多摩美術大学アートテークの「瀧口修造文庫」で資料調査を行なった。
(2)山中散生の戦前の活動に関する資料調査。瀧口の戦前の資料一切は戦災により失われている。それだけに瀧口と共に戦前の日本のシュルレアリスムを主導した山中散生が残した資料は重要である。慶應義塾大学日吉図書館の「山中散生コレクション」所蔵の資料を精査するとともに、フランスのサン=ドニ芸術歴史美術館「ポール・エリュアール・コレクション」を訪問し、戦前に山中がエリュアールに送った書簡、書籍等の資料を確認した。
今後は以上の調査研究を発展させ、本研究の成果発表となる研究書の刊行に向け、引き続き努力を傾けたい。
1. Avoir mené des enquêtes de documents sur la collaboration de Takiguchi avec Miró. (Aux archives Shuzo Takiguchi au Centre d'art de l'Université Keio, à la Fundació Joan Miró à Barcelone, à la Collection Shuzo Takkguchi au Musée préfectoral de Toyama et à la Bibliothèque Shuzo Takiguchi à l'Artthèque de l'Université des Beaux-Art Tama.)
2. Avoir mené des enquêtes de documents sur les activités de Tiroux Yamanaka. (À la Collection Tiroux Yamanaka à la Bibliothèque de Hiyoshi, l'Université Keio et au Fonds Paul Éluard au Musée d'art et d'histoire de Saint-Denis.)
一次資料へのリンクURLhttps://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?koara_id=2018000005-20180049
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)