並列タイトル等テンタイ ガクシュウ ニ オケル テンタイ サツエイ シャシン ノ カツヨウ ニ カンスル ケンキュウ
Tentai gakushū ni okeru tentai satsuei shashin no katsuyō ni kansuru kenkyū
Study to effectively use astrophotography in the science education of Keio Yokohama Elementary School
一般注記type:text
【実施事項】
7月26日(木)星空観察会(横浜初等部6年生、海の学校・南房総市原岡海岸にて)
10月24日(水)月例15日の満月撮影
3月24日(日)星空観察会(横浜初等部5年生、スキー教室・雫石町網張温泉にて)
【成果】
従来の天体観察の授業では、先生が星を指差し「あの星が・・・」と子どもたちに指導していた。しかし、子どもたち全員が理解するには時間がかかり、既に見つけた子が、見つけられず苦労している子に「ほら、あそこに見えるあれだよ」と半学半教しているという状態だった。本研究の結果、新しい技術の活用は子どもたちの理解を早め、天体への興味関心を高めることが分かった。
①ポータブル赤道儀(ポラリエ)とiPadの活用
本研究では、ポータブル赤道儀を使って美しく撮影した星景写真をその場でiPad画面に転送し子どもたちに紹介した。この方法は、iPad画面に映った星を「ここに見える星がわし座のアルタイル(彦星)」と直接、子どもたちに紹介することができるので、子どもたちは画面と星空を見比べ、すぐに目的とする星を見つけることができた。想像以上に効果があることが分かった。
②望遠レンズの活用
最新のF値(絞り値)が小さく明るい望遠レンズは、望遠鏡を使用せずに月面のクレーターの1つ1つを明瞭に撮影することができた。満月、上弦の月、下弦の月をそれぞれ撮影しカラープリントして比較すると、子どもたちはクレーターの模様がどれも同じであること、月の左側が地球の影に入っているのが上弦の月、右側が影に入っているのが下弦の月であることを容易に理解した。最新の望遠レンズの活用は、月の満ち欠けの学習に役立つことが分かった。
【まとめ】
本研究を通じて、次の2つの方法は子どもたちの天体学習に役立つことが分かった。①撮影した天体写真を観察現場でiPadに転送し、直接子どもたちに紹介する方法。②月の満ち欠けの理解を深めるため、望遠レンズで撮影した月面写真をカラープリントし子どもたちに紹介する方法。これらの活用は、子どもたちの天体への興味関心を高めることが分かった。
In conventional astronomical observation, the teacher has taught children constellations while pointing at a star. However, it took time for all the children to understand, and there were children who struggled to find the target star. As a result of this study, it was found that using a portable equatorial mount and an iPad accelerates children's understanding and raises interest in astronomy. Also, we found that photographing the moon surface with a small f-stop bright telephoto lens clearly shows the crater, so it is possible to raise children's interest in the moon without using an astronomical telescope.
一次資料へのリンクURLhttps://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?koara_id=2018000005-20180232
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)