並列タイトル等システム シコウ ニ モトズイタ ゲーム セッケイ ト モジュールガタ ゲーム セッケイ ノ ヒカク ト キョウイク コウカ ノ ケントウ
Shisutemu shikō ni motozuita gēmu sekkei to mojūrugata gēmu sekkei no hikaku to kyōiku kōka no kentō
Comparison between systems-thinking-based game design and modular game design
一般注記type:text
本研究の目的は、以下の2つであった。(1)システム思考に基づく多変量をゲームに組み込むゲームデザインと、1変量1ゲームのように比較的少数の変数をゲームに組み込むゲームデザインの比較検討。(2)2つの異なるデザイン手法のゲームの教育効果の検討。テーマとしてはアントレプレナーシップ教育を取りあげる。
本研究の成果は、以下の4点にまとめられる。(1)システム思考に基づくゲームデザインの文献検討を行った。比較のために、本研究ではフレームゲームと呼ばれる比較的簡易なルールのゲームに関する文献とゲームの収集を行った。(2)本研究では、簡易なルールの組み合わせでルールが可変なゲームデザインを仮に「モジュール型」ゲームデザインと命名し、この手法で新しいゲームが作成できるかについて検討を行った。具体的には、葛藤解決をテーマとして、Sugiura(2015)が開発したフレームゲームに、ルールを追加する形で「隠れた目標」(Hidden Goals)ゲームを開発し、そのデザインプロセスを論文発表した。(3)アントレプレナーシップ教育ゲームの収集と分析については、当初予定通りには収集できなかったが、既存のものをもとに分析を行った。特にアントレプレナーシップ教育の要件については、十分に検討できなかったため、検討を継続していきたいと考えている。これまでの分析の限りであるが、アントレプレナーシップ教育のための比較的簡易なゲームを試作した。ただし、モジュール型として組み合わせるには至っていないため、今後短時間での実施を繰り返しながら、さらに簡易なゲームを複数デザインしていきたいと考えている。(4)教育効果を検討するために、ビデオによる発話の記録と分析を試みた。ただし、十分な被験者数が得られていないため、さらにデータを加える予定である。
In the present study, I compared two different methods of game design. One is based on systems thinking or for teaching systems thinking, which deals with multiple variables in a game. The other deals with one or a few variables in a game (I hereafter referred to 'modular game'). Although games based systems thinking can give a whole picture of the systems, they need a longer time than modular games. Considering class periods of the Japanese university classes, modular games are more desirable. Therefore, I tried to design new games that can be used in university classes. The analyses of the educational effects of them are ongoing.
一次資料へのリンクURLhttps://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?koara_id=2018000005-20180282
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)