並列タイトル等ニホン・モーリシャス カンケイシ ノ キソテキ ケンキュウ
Nihon Mōrishasu kankeishi no kisoteki kenkyū
A basic study on the history of Japan-Mauritius relations
一般注記type:text
本研究は、イギリス統治下時代以来のモーリシャス共和国と日本の、細くも強固な歴史的関係を実証的に明らかにしようとするものである。従来両国の歴史的視点からの研究は皆無であり、本年は、モーリシャス島への日本人の往来の開始時期、特に19世紀末から20世紀初頭にかけての日本人売春婦の渡航の実態、また戦後の海外漁業株式会社の活動実態の解明が主な研究の柱として想定されていた。しかし、新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、現地への出張のみならず、国内の出張も不可能な状態であり、また高齢者が多い日本国内の関係者への接触や資料調査も積極的に行うことは困難な状況であった。そのため、本年は文献(刊行物)の収集や、既に収集した資料の整理・分析、聞き取りの書き起こしなどの作業を中心に行い、また調査研究の連携を継続するための機器類の整備などを行わざるを得なかったのが実情である。しかしその中でも、海外漁業株式会社に関する新規文献の発見や関係者とのオンライン上の連絡による聞き取りや資料調査は最低限継続することができた。また、次年度の調査においては、かつて戦時下の日本に滞在していたモーリシャス人一家についての調査に重点を置く予定であったが、この問題に関連して既に現地において収集した資料の目録化及び解読等も本年度あわせて進め、国内で実施済みである聞き取りの書き起こしや収集した文献の解読・分析も進めた。次年度もこれら重点を置く4つのテーマの新規文献資料収集や分析を継続するとともに、現地との往来が可能になった段階で本格的な調査を再開したいと考えている。
This study aims to empirically clarify the few but strong historical relationship between the Republic of Mauritius and Japan. The main focus of this year's research was to elucidate the beginning of Japanese visit to the island of Mauritius, especially the actual situation of Japanese prostitutes traveling there from the end of the 19th century to the beginning of the 20th century, as well as the actual activities of the Kaigai Gyogyo Kabushiki Kaisha(KGKK) after the war. However, due to the spread of COVID-19 infection, the research had to focus on collecting materials, organizing and analyzing the materials already collected, and transcribing the interviews.
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連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)