並列タイトル等ハツワ リロン ニ モトズイタ フランスゴ ト ニホンゴ ノ ゴイ イミロン ノ ケンキュウ (2)
Hatsuwa riron ni motozuita Furansugo to Nihongo no goi imiron no kenkyū (2)
Research on lexical semantics in French and Japanese in enunciative approach (2)
一般注記type:text
報告者は標記の研究課題について,申請書で計画を示した以下の(A)~(C)の研究を行った.
(A)フランス語の動詞の分析
フランス国立東洋言語文化学院(Inalco)・准教授である Hélène de Penanros 氏との国際共同研究の枠組みで,フランス語の多義動詞porter「持つ,運ぶ,etc.」の分析を進めた.来年度はこれを国際共著論文の形でまとめることを目標とする.
(B)日本語の助詞の分析
名古屋外国語大学・教授の伊藤達也氏との国内共同研究である本プロジェクトにおいて,2021年度は格助詞「に」の体系的な研究を行った論文を発表した.来年度,「を」の体系的記述を扱った論文を国内共著論文として発表する準備も並行して進めた.
(C)日本語の談話標識の分析
元・フランス国立科学研究センター(CNRS)所員の Denis Paillard 氏を中心に進められている国際対照言語学プロジェクトの枠組みで,日本語の談話標識「もう」の研究を継続して進め,現在論文の形でまとめる作業に取り掛かっている.残念ながら,今年度もまた,2022年3月にパリで計画されていた研究発表会が中止になってしまったが,2022年4月末に参加者の間でお互いの論文の査読を行い,雑誌の特集号としての出版を目指す.なお,本プロジェクト以外で,報告者が単独で取り組んでいる日本語の談話標識についての研究を論文として発表した.
最後に,上記の(A)~(C)研究は,本来は報告者がそれぞれフランス(A・C)と名古屋(B)に出張して共同研究を行う予定であったが,コロナ禍およびロシアによるウクライナ侵攻による世界情勢の悪化によりそれが叶わなくなり,やむを得ずオンラインまたはメールで議論を進める形となったことを付記する.
Research accomplishments :
- 1 publication in Departmental bulletin papers for Research on Japanese case particles (co-investigator : Mr. Tatsuya Ito, professor at Nagoya University of Foreign Studies)
- 1 publication in Departmental bulletin paper for Research on Japanese discourse markers.
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)