並列タイトル等Originand Dispersal Process of Trans Andean Plants
タイトル(掲載誌)平成13(2001)年度 科学研究費補助金 基盤研究(A) 研究成果報告書 = 2001 Fiscal Year Final Research Report
一般注記前々・前年度収集した植物資料の集団遺伝学的・分子系統学的解析を進めた。本年度の現地調査は次のように計画され,実行された。前年度の結果よりグンネラ属等がアンデス沿いに分化していった過程の解析に最適であることが判明したので,さらに詳細に資料収集を行った。また,同様にグンネラほど集団密度が高くないにしろ分布範囲が広く,解析に適した,ユキノシタ属の1種,カタバミ属の1種,フウロ属の1種等も重点対象種とした。すなわち結果として,チリ,ボリビア,エクアドル,アルゼンチン,そして同種が著しい隔離分布を示しているとされるニュージーランドとタスマニア(オーストラリア)において,さまざまな地域より集団サンプリングを行った。グンネラにおいては1集団より30個体以上からのサンプリングを基本として合計50集団以上から資料を収集することが出来,他の種類については可能な限り多数の個体と集団よりサンプリングを試みた。いずれの地域も交通手段はレンタカーしか無いために多人数での調査は困難なため,調査班を3班に分け,さらに南米域の植物に詳しい者と植物採集に長けた者との2名を研究協力者として参加を要請し,調査班を構成した。本年度収集品は前々・前年度の収集品と合わせ,集団遺伝学的・分子系統学的解析を行っているところである。
Population genetical and molecular phylogenetical analyzes were made for the materials collected in the previous expeditions in 2000 and 2001. We planned the following schedules for the expedition of the present year: collection of Gunnera magellanica in much more detail and wider regions (at least 30 plants for each population); and also, Saxifraga magellanica, Oxalis magellanicus, and Geranium sessiliflora from wider region (at least 30 plants for each population). Then we decided to botanize C. and southernmost Chile, south and southernmost Argentina, alpine Bolivia, alpine Equador, alpine New Zealand and alpine Tasmania. In the latter two localities, Oxalis magellanicus and Geranium sessiliflora, same species as in S America, were reported.
研究課題/領域番号:11691179, 研究期間(年度):1999-2001
出典:「トランスアンデス型分布植物の起源と分散過程の解析: 北からか、南からか」研究成果報告書 課題番号11691179(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) 本文データは著者版報告書より作成
関連情報https://kaken.nii.ac.jp/search/?qm=60184925
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-11691179/
https://kaken.nii.ac.jp/report/KAKENHI-PROJECT-11691179/116911792001kenkyu_seika_hokoku_gaiyo/
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)