並列タイトル等Development of "microRNA-regulating chemoprevention in cancer"
タイトル(掲載誌)平成24(2012)年度 科学研究費補助金 若手研究(B) 研究成果報告書 = 2012 Fiscal Year Final Research Report
一般注記既知の癌予防食品成分から microRNA の発現を調節している物質を見つけるため、RB 失活癌細胞に対して G1 期における細胞周期停止を促す物質の探索を行った。その結果、フラボンを見いだした。フラボンは RB 非依存的に G1 期における細胞周期停止を誘導した。 そのメカニズムとして、RB ファミリーである p130、p107 の活性型フォームが観察された。また、転写因子である E2F1、E2F3 タンパク質の量が減少していることが見いだされた。そこで E2F3 をターゲットとしている microRNA である miR-34a の関与を検討したところ、miR-34a の発現量が上昇していることが明らかになり、miR-34a がフラボンによる G1 期停止に一部関与していることが示唆された。これらの結果から、食品成分による生体内 microRNA の調節は可能であると示唆され、microRNA を調節することによる癌の化学予防の実現が充分期待出来る。
I searched for the food components that regulated microRNA expression. As a result from flow cytometry analysis, flavone was found, using RB inactivated cancer cells.In mutated RB cell line, flavone increased phosphorylated RB family proteins p130 and p107. Flavone induced tumor suppressor microRNA miR-34a with reduction of E2F1 and E2F3, known to be downregulated by miR-34a, raising the possibility that miR-34a might partially contribute to G1 arrest by flavone.These results suggested that food component could control expression of microRNA invivo. The research of miR-34a regulated by flavone might realize “microRNA-regulating chemoprevention in cancer”.
研究課題/領域番号:23790670, 研究期間(年度):2011-2012
出典:研究課題「癌の「microRNA調節予防法」の開発」課題番号23790670(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/report/KAKENHI-PROJECT-23790670/23790670seika/)を加工して作成
関連情報https://kaken.nii.ac.jp/search/?qm=60533429
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-23790670/
https://kaken.nii.ac.jp/report/KAKENHI-PROJECT-23790670/23790670seika/
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)