タイトル(掲載誌)平成20(2008)年度 科学研究費補助金 萌芽研究 研究概要 = 2008 Research Project Summary
一般注記金沢大学医薬保健研究域医学系
1, 神経膠芽腫細胞初代培養細胞と神経膠芽腫細胞株から高浸潤細胞と低浸潤細胞の分離抽出神経膠芽腫10例の手術材料から初代培養細胞を確立した。当教室で確立されているin vitro細胞遊走assayを用いて、上記の初代培養細胞と世界的に広く使用されている7種類の神経膠芽腫細胞株(U87, U251, T98G, SNB19, U118, SF 767, G112)からそれぞれ高遊走細胞と非遊走細胞を収集した。2, 細胞膜蛋白の分離とプロテオミクス解析による浸潤細胞特異的膜蛋白の同定過去の報告(Nunomura K, et al, Mol Cell Proteomics 2005)に倣い、細胞膜蛋白の抽出を行う。すなわち、上記で回収した細胞の細胞膜を細胞膜不透過性型ピチオンでラベリングし、細胞を溶解、アビジンカラムを用いて細胞膜のみ分離抽出した。得られた細胞膜蛋白はmass fingerprintingとMALDI(Matrix-assisted laser desorption/ionization,マトリックス支援レーザ脱離イオン化)-TOF(Time-of-flight/飛行時間型)analysisにより網羅的なアミノ酸解析から蛋白プロファイルを作成した。高遊走細胞と非遊走細胞で発現に差がある膜蛋白の同定中であり、浸潤細胞で機能している候補膜蛋白を特定中である。神経膠芽腫初代培養細胞と神経膠芽腫細胞株で共通し、新規性の高い10個の候補分子を優先分子とした。また、非遊走細胞と比較し、高遊走細胞で高い発現を示す膜蛋白と低い発現を示す膜蛋白を同定した。
研究課題/領域番号:18659416, 研究期間(年度):2006 – 2008
出典:「膜蛋白のプロテオーム解析による神経膠芽腫浸潤関連分子の同定と機能解析」研究成果報告書 課題番号18659416(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18659416/)を加工して作成
一次資料へのリンクURLhttps://kanazawa-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=54085&item_no=1&attribute_id=26&file_no=1
関連情報https://nrid.nii.ac.jp/ja/search/?kw=40253752
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18659416/
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)