文書・図像類
肝細胞と肝癌細胞におけるGenomics
資料に関する注記
一般注記:
- 金沢大学医薬保健研究域医学系SAGE法を用いて、正常肝、C型慢性肝炎および肝細胞癌組織における遺伝子発現プロフィールを解析し報告した。正常肝組織からは30,982の遺伝子断片を分離し、そのうち8,596はユニークな遺伝子であった。これらの肝臓で発現している遺伝子のうち、最も豊富に発現していたのは血清...
関連資料・改題前後資料
https://kaken.nii.ac.jp/search/?qm=70019933
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-11307010/
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書誌情報
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デジタル
- 資料種別
- 文書・図像類
- 著者・編者
- 小林, 健一Kobayashi, Kenichi
- 出版年月日等
- 2003-09-16
- 出版年(W3CDTF)
- 2003-09-16
- 並列タイトル等
- Genomics of liver cells and liver cancer cells
- タイトル(掲載誌)
- 平成13(2001)年度 科学研究費補助金 基盤研究(A) 研究成果報告書概要 = 2001 Fiscal Year Final Research Report Summary
- 巻号年月日等(掲載誌)
- 1999 – 2001
- 掲載巻
- 1999 – 2001
- 掲載ページ
- 2p.-
- 本文の言語コード
- jpn
- 件名標目
- 対象利用者
- 一般
- 一般注記
- 金沢大学医薬保健研究域医学系SAGE法を用いて、正常肝、C型慢性肝炎および肝細胞癌組織における遺伝子発現プロフィールを解析し報告した。正常肝組織からは30,982の遺伝子断片を分離し、そのうち8,596はユニークな遺伝子であった。これらの肝臓で発現している遺伝子のうち、最も豊富に発現していたのは血清蛋白をコードする遺伝子であり、全体の21.8%をしめていた。次いで細胞質蛋白(8.6%)、酵素(4.8%)、プロテアーゼ阻害物質(1.7%)であった。また分離した遺伝子のうち13.9%はGenebankに報告されていない未知の遺伝子であった。次いで、C型慢性肝炎肝組織から10,172遺伝子、肝細胞癌組織から13,372遺伝子を分離し、その発現プロフィールを比較した。全24,464のユニーク遺伝子のうち、4.260(17.4%)は正常肝でのみ発現が認められ、5,771(23.6%)遺伝子はC型肝炎組織でのみ、8,871(36.3%)遺伝子は肝癌組織でのみ発現を認めた。インターフェロンガンマ誘導遺伝子、酸化ストレス関連遺伝子の発現はC型肝炎、肝細胞癌に共通して発現を認めた。このように、SAGE法を用いることにより肝臓組織における遺伝子発現をその未知遺伝子を含めて疾患別に詳細に解析することが可能であった。DNA microarrayを用いてC型およびB型慢性肝炎組織あわせて24例、肝細胞癌組織10例、肝癌細胞株の遺伝子発現プロフィールを解析し、報告した。解析には我々が独自に収集した1080遺伝子を配置したDNA microarrayを用いた。この遺伝子パネルはアポトーシス関連遺伝子、細胞周期関連、癌遺伝子等種々の領域の遺伝子を網羅したものである。DNA microarrayの解析においてはクラスター解析を用いることにより、遺伝子の発現プロフィールのパターン化が可能である。特定の遺伝子発現パターンを示す疾患あるいは遺伝子群の同定が可能となる。今回の解析においてはC型とB型慢性肝炎組織は対照的な遺伝子発現パターンを有しており、特にアポトーシスおよび細胞周期関連遺伝子群、細胞接着関連遺伝子群等で顕著であった。このことは同じウイルス肝炎であっても遺伝子発現パターンが大きく異なり、肝発癌のメカニズムも異なっている可能性が示唆された。また、AFP陽性肝癌細胞株は陰性肝癌細胞株と遺伝子発現パターンが異なることを明らかにした。肝癌組織に於ける解析では19遺伝子が非癌部肝組織と有意に異なる変動を示したこと、また肝癌組織の分化度と相関する遺伝子22遺伝子を同定した。Gene expression profile of normal liver, liver tissue from chronic hepatitis C (CH-C) and liver cancer (HCC) were analyzed by SAGE (serial analysis of gene expression) method. Total of 30,982 sequence tags were separated from normal tissue, in which 8,596 tags were derived from unique genes. The genes highly expressed in the normal liver were those encoding plasma proteins (>21.8% of total transcripts), cytoplasmic proteins (>8.6%), enzymes (>4.8%), protease inhibitors (>1.7%), complements (>1.1!%), and coagulation factors (>0.75%). About 13.9% of all transcripts encoded genes not reported in GenBank thus far. Tags from the HCC library exhibited the existence of many differentially expressed genes compared with those from the CH-C and NL libraries. Up-regulation of IFN-gamma inducible genes and oxidative stress-inducible genes were identified in both the CH-C and HCC libraries, and some unpublished new genes were specifically up- or down-regulated in the HCC library.DNA micro array containing 1,080 genes covering various categories of genes including oncogenes, tumor suppressor genes, apoptosis related genes, cell cycle related genes were originally developed. Hierarchical clustering analysis of the gene expression profiles showed that Hepatitis B and C virus infection, but not age, sex, or histology of hepatitis, were significant factors determining clustering (P 0.05). In hepatitis B tissue lesions, genes involved in inflammation were predominant, whereas in hepatitis C, expression of anti-inflammatory response genes was relatively dominant. In addition, clustering analysis of DNA micro array data showed that tumor marker alpha-fetoprotein producing hepatoma cell lines shares common expression profile of genes in various categories. Analysis of gene expression profile of HCC tissues showed that some genes had characteristic gene expression pattern according to tumor differentiation.研究課題/領域番号:11307010, 研究期間(年度):1999 – 2001出典:「肝細胞と肝癌細胞におけるGenomics」研究成果報告書 課題番号11307010(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/report/KAKENHI-PROJECT-11307010/113070102001kenkyu_seika_hokoku_gaiyo/)を加工して作成
- DOI
- 10.24517/00061977
- オンライン閲覧公開範囲
- 限定公開
- 関連情報
- https://kaken.nii.ac.jp/search/?qm=70019933https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-11307010/https://kaken.nii.ac.jp/report/KAKENHI-PROJECT-11307010/113070102001kenkyu_seika_hokoku_gaiyo/
- 連携機関・データベース
- 国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)
- 提供元機関・データベース
- 金沢大学 : 金沢大学学術情報リポジトリKURA